440 映画レビュー

2010年7月24日 (土)

【映画レビュー】赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道 脚本・監督:高畑勲

行ってきました「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの 道」◎。日本アニメの日曜名作劇場枠でTV放映された、あの名作「赤毛のアン」の、劇場公開版。第1話から第6話を高畑監督自身が再編集したもの。 TV放映は1979年。ってーと、あーた、31年前ですぜ?

最初、ネットで劇場公開って話を見つけたとき(しかしよく見つけたもんだよ)、冗談だと思った。31年前のTVアニメの再編集版が今頃なんで、劇場 公開?って思うよね?んで、どうも冗談でなく本当だ、ってわかって。うん。思えば「赤毛のアン」はワシの青春だったんですわ。前に「ミゼラブル・ハイス クール一九七八」んトコでもちょっと書いたけどね。んで、思った、「オレが行かないでどうする?!」。

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上映館(ハコ)は渋谷のシネマ・アンジェリカ。ワシには初めてのハコです。収容100名ちょっとのところに、5分~6分の入りか。客層、40代後半 の正統派オタクがぞろぞろ、熱気むんむん、だったらどうしよう?とちょっとドキドキしていたのですが、存外普通の親子連れとか、若い女の子のグループとか もいて、普通の子供向け映画の客層とそう変わらない。ほっとしたような、拍子抜けしたような。時代を超えて、世代を超えて、やっぱり、いいものはいい!っ てことですなあ。

オープニングでいきなりいまどき珍しい上映事故。主題歌が途切れ、画面真っ暗。おいおい。オレが昔のオレだったら怒ってるぞ。コラ。以後気をつける よーに。

さて、肝心の中身は?観る前、イロイロ考えて、ドキドキしてました。オレは何のために、コレを観に行くのか?そう自分に問うて、思った、知りたかっ たのは、31年前の自分が何に惹かれたのか?何を考えていたのか?ってこと。

それから、観て、面白くなかったらどうしよう?気恥ずかしい思いをしたらどうしよう?観るに耐えなかったらどうしよう?ってのもマヂで心配しました ね。

でもね。結論を言うと、とてもとても面白かった。ちゃんとドキドキしたし、ちゃんとウルウルしたし、ちゃんとホッとした。全然古くない。丁寧な演出 が素晴らしい。例えば、アンがマリラと一緒に馬車に乗ってスペンサー夫人のところへ向かう途中の原っぱのシーン、あの雲の影、あの音楽、あの間(ま)が。 そしてアンのキャラは魅力的だ。今観ても。

ってわけで、今回分かったこと。ひとつめは、オレは高校生の頃から、見る目があったんだな、ってこと。ふたつめは、オレはひょっとして高校 生のころから、成長してないんじゃないか、ってこと。そーかそーか。うん。このまま行きたいと思います。

ってわけで、今日は全然勉強ネタでない。いやいや帰りの井の頭線の中でホラiPhoneで暗記カードめくってましたがな。って言い訳がましいね。ご めん。

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2010年4月15日 (木)

【映画レビュー】ザ・マジックアワー 監督:三谷幸喜

ザ・マジックアワーを観た◎。舞台は海に近い港町、守加護(すかご)。町を牛耳るボス、天塩の女に手を出してしまった手下の備後(びんご)は、5日以内に凄腕の殺し屋”デラ富樫”を連れて来なければ、ボスに消されてしまう運命。必死でデラ富樫を探す備後だが、所在はおろか顔すら掴めない。デラ富樫の素顔を見た者はいないのだ。備後は、苦肉の策で、売れない俳優村田大樹(佐藤浩市)を雇って、デラ富樫に仕立てあげることにする。村田は全てを映画の撮影だと信じ込んだまま天塩と対面、天塩は村田演じる殺し屋デラ富樫を本物と思い込み、雇うことに。備後は村田と天塩、それぞれを騙し通すことが出来るのか・・・。

いまごろ、のこのこDVD観てんじゃねえよ、って声が聞こえてきそうだ。むちゃくちゃ面白かったっす!一家四人で観たんですが、いやー。久し振りにみんなで爆笑しましたがな。単なる比喩でなくホントに”泣くほど面白い!”。おなか抱えてひぃひぃ言いながら観てました。いいなあ。好きだなあ。三谷幸喜、ええ仕事してまんな。

前作”有頂天ホテル”はね、面白くないことはないんだが、うーん、ちょっと苦しかった。辻褄を合わせるのに一生懸命な感じが、なんというか、こう、ね。”ザ・マジックアワー”は、辻褄を合わせるのを楽しんでいるというか、開き直っているというか、もっとダイナミックなんですわ。或いは、”舞台”をベースとした発想(有頂天ホテル)と、”映画”をベースとした発想(ザ・マジックアワー)の差、というべきか。圧倒的にパワーアップしてます、”ザ・マジックアワー”。

まさか、リアリティが云々、なんて無粋なこと言ってケチつける人は居ないと思うけど、念のために一言。映画の中では映画のようなことが起きる。だってそれが映画のお約束なんだから。その方が面白いから。その方が映画らしいから。だってこれ映画だもの!ってシナリオなんです。アレもコレも。愛だなあ。

佐藤浩市がいい味出してるよなあ。もうノリノリだよね。しみじみ、いいなあ・・・。コメディ好きな方、映画好きな方、マヂでお奨めします。これ、観なきゃ損ですぞ。(って、もうとっくに観てるって?ゴメン)

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2009年12月30日 (水)

【レビュー】ムトゥ 踊るマハラジャ

ムトゥ 踊るマハラジャを観た○。インド製ミュージカル。主人公のムトゥは大地主の旦那様ラージャと大奥様(旦那様の母親)の両方から信頼され、御者兼筆頭使用人とも言うべき存在。口が達者で機転が利いて、その上拳法の達人で、みんなの人気者。大奥様の兄(旦那様の伯父)は、自分の娘をムトゥの旦那様と結婚させるべく屋敷に送り込む。財産目当てだ。しかし、旦那様にはまだ結婚する気はない。ある日、芝居好きの旦那様とムトゥは旅の一座の芝居を観に行き、ひょんなことからムトゥは舞台に上がって主役女優とやりあうことに。旦那様はその女優に一目惚れ。大奥様に「結婚してもいい」と伝えるが・・・。

この一秒-極限を超えた十人の物語の、「踊り続けたマハラジャ」の章に出てきたんですわ。これはもう観るしかないって思って速攻で買って、早速観たわけです。うん、確かに面白い。2時間40分という長さを感じさせない映画です。

恋あり歌ありアクションあり。笑いあり涙あり(いかにもインドな)人生哲学あり。美女を巡る三角関係、財産乗っ取りの陰謀、秘められた過去、いろんな要素が入っていて、しかもそれがとっても効果的に相乗効果を生むような構造になっています。確かに、観て損はありません。

ドラマの作り方の参考になるな。問題を解決しようとしないで、もっと大きな問題を持ってくる、みたいな。んでもってその一番大きな問題にはちゃんと伏線を張っておく。なるほど。いやそんな簡単なものではありませんが、勉強になる。うん。

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