« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2011年4月 9日 (土)

【書評】夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 著者:村上春樹

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです読了○。副題は「村上春樹インタビュー集1997-2009」。村上春樹の初のインタビュー集。時期的には「アンダーグラウンド」刊行直後から「1Q84」のBOOK1,2を書き終えたあたりにあたる。

結構長めのインタビュー(”るつぼのような小説を書きたい(『1Q84』前夜)”約80頁)から、あっけないほど短いインタビュー(”世界でいちばん気に入った三つの都市”約10頁)まで、長短様々なインタビュー18本を掲載。1年に1本半弱のペースってことですね。

このヒトの書いたものを読むと、その落ち着いた”語り”に、いつもとても安心させられるのを感じるんですわ。着実に、はっきりと順序立てて、必要なことを、語る。まずそのトーンにやられてしまう。安心して読める。後はただ物語を追っていけばいいわけで。

このインタビューのトーンも、基本的には一緒。落ち着いていて、奇を衒わず、淡々として、ちょっとユーモラス。楽しく、興味深く読んだ。

人生と仕事との関わり、という意味では、このヒトの生き方はひとつの理想のように思えるんだなー。自分が好きで得手なことを、自分でコツコツと磨いて、それが社会的に受け入れられ、ゴハンが食べられる、という。これが自己実現ってヤツのわかりやすい形だよね。

それから、この本を読むと、”物語”を書いてみたくなりますね。これ、オレだけかと思ったら、ウチのヨメさんも同じコトを言ってたんで、結構一般的な感想なんではないかと思うな。・・・それですぐ書けてしまうほど、甘いものでもないけどね。でもまあ、その”作業”というか”過程”が苦しくも楽しいものであるという”感じ”はなんとなくわかる気がする。ので、ちょっといろいろ、書いてみたりしてます。もちろん発表なんてしませんけどね。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ→ポチっとクリックしていただけると大変ありがたいです。
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »