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2011年1月18日 (火)

【疑問?】登録防護標章

久しぶりの(笑)勉強ネタです。
LECの2010年版 弁理士試験 体系別短答過去問 意匠法・商標法・条約・著作権法・不正競争防止法、243頁、枝の1。

1 他人の登録防護標章と、色彩のみが異なる標章は、商標登録されることはない。

私はこれを「正しい」と判断したのですが、答えは「誤り」。以下、解説を引用します。

登録防護標章に「類似する標章」であって、色彩を当該登録防護標章と同一にするものとすれば登録防護標章と同一の標章であると認められるものでなければ、商4条1項12号にいう「登録防護標章」には当たらない(商70条2項)。したがって、他人の登録防護標章と類似する標章でなければ、その登録防護標章と色彩のみが異なる標章であっても、商標登録されることがある。よって本枝は誤り。

???ダメだ。わからん。

私は問題文にいう「他人の登録防護標章と色彩のみが異なる標章」を、「他人の登録防護標章と色彩以外は異ならない標章」と解釈し、であるならば、これは登録防護標章と類似する標章と言い得る、と考え、この色彩を登録防護標章と同一にするものとすれば登録防護標章と同一の標章であると認められると思い、これは登録防護標章に当たると考えました(商70条2項)。

問題文にいう「他人の登録防護標章と色彩のみが異なる標章」で、且つ解説文にいう「他人の登録防護標章と類似する標章でな」い標章って、どんな?

うーん、ダメだ。色彩のみが異なっていて、且つ全体としては類似しない標章、というものを観念することが出来ない。

ワタシ、どこで間違ってますか???どなたか御教授頂ければ幸いです。

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720 弁理士試験」カテゴリの記事

コメント

フランスの国旗とイタリアの国旗を連想すれば分かるかもしれませんよ。

投稿: とおりすがり | 2011年1月18日 (火) 09時29分

はじめまして

よく、受験機関等でも言われていることかと思いますが、
短答試験は条文の試験です。

70条2項には、
その登録防護標章に類似する標章であって、色彩を登録防護標章と同一にするものとすれば登録防護標章と同一の標章であると認められるものを含むものとする。
とあります。

一方、問題文では、
他人の登録防護標章と、色彩のみが異なる標章
ですので、条文に照らした場合、
他人の登録防護標章と、(類似する標章であって)、色彩のみが異なる標章
となり、「類似する標章であって」との要件が抜けています。

ですので、観念できるか否かは別として、
類似する標章であれば、70条2項に該当しますが、
類似する標章でなければ、70条2項には該当しないということになります。

弁理士試験は、あくまで実務の試験ではなく、実社会を観念することなく、言葉は悪いですが、言葉あわせのような部分も多分にある条文の試験ですので、条文に何が書いてあって、問題文では、どの要件が合致していて、どの要件が合致していないのかが問われています(弁理士として仕事する際には、この素養は非常に重要な考え方になるからであると思います。)。
したがいまして、問題を見たら、まず、どの条文が問われているのかを考え、次いで、その条文での要件は何で、問題文の記載内容を当て嵌めてみるという作業を逐一していくとよいのではないかと存じます。

本文に記載されているように、先に、問題文を解釈するのではなく、問題文を見たら、条文を思い浮かべ、条文で規定されている要件の全てを充足しているのか確認されると(この場合、条文は、条文に記載されているとおりに認識しておく必要があります。短答試験では特に、条文に対し一部欠如や一部追加され設問されていると思います。)、
短答試験(論文試験も)は容易にクリアーできると思います(他のエントリー全てを読ませていただいたわけではないので、私の誤認となりますが、既にクリアーされているのであれば、すいません。)。

ご確認いただければと思います。
弁理士試験頑張ってください。

投稿: 一会 | 2011年1月18日 (火) 10時25分

とおりすがり様、それから、一会様。
レスありがとうございます。助かります。

お二人の意見を元に、もう一度よくよく見直して考えてみて、ひとつ、発見をしました。

「他人の登録防護標章と、色彩のみが異なる標章は、商標登録されることはない。」という問題文です。ワタシはこれを「他人の登録防護標章と、色彩のみが異なる標章(=それ以外は異ならないし標章=それ以外の要素は同一の標章)は、商標登録されることはない。」と読みましたが、これは違うのではないか。「他人の登録防護標章と、色彩のみが異なる標章(=それ以外は類似する標章)は、商標登録されることはない。」と読めるのではないかと。

「色彩のみが異なる」を「それ以外は同一」と読むから駄目なのであって、「それ以外は類似」と読めば、「色彩を当該登録防護標章と同一にするものとすれば登録防護標章と同一の標章であると認められるものでなければ」という70条2項の条件を満たさない標章を観念することは出来るな、と。

この観点からは、結局「のみ異なる」の解釈の問題ということになります。”異なるVS同一”なのか、”異なるVS類似(同一を含む)”なのか。どちらが商標上の常識なのか。今後商標の同一類似を扱った問題を注意深く読んでいってみようと思います。

でも、ま、考えすぎですかねぇ。

一会様のアドバイスは身に沁みます。特に、
>弁理士として仕事する際には、この素養は非常に重要な考え方になるからであると思います。
の件(くだり)は、とても深いものがあるように思います。基本に立ち返り、条文を確認しつつちゃくちゃくと進めて行こう、と改めて心に誓ったことでした。

励ましのお言葉、有難く戴いておきます。今後とも宜しくお願い致します。
ではでは。

投稿: toppo | 2011年1月18日 (火) 21時22分

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