« 【書評】アメリカン・デモクラシーの逆説 著者:渡辺靖 | トップページ | 【書評】日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業 著者:柳瀬 尚紀 »

2011年1月 8日 (土)

【書評】機嫌のいい犬 著者:川上弘美

機嫌のいい犬読了○。17年前、ネットで応募作を募集する「パスカル短篇小説新人賞」で文壇デビューすることになる著者は、同時期に、ネット仲間から誘われ、俳句を作り始め、俳句の虜となる。1994年から2009年まで、自選の俳句を年代順に並べた句集。

この方の小説は読んだことがないのですが、この句集を読んで、小説もちょっと読んでみようかな、という気になりました。

俳句つながりで読んでみました。うん。なんだか面白いね。句集というものを最初から最後まで読み通したのはこれが初めてかも知れないな。(あ、歌集はあるんだけど。)なんというかこう、ちょっとユーモラスな感じの句が印象に残りますな。はっきりとしない人ね茄子投げるわよ、とか。マーブルチョコ舐めて色とる日永かな、とか。

ぱっと絵が浮かぶ感じ、分かりやすくっていいですね。先に絵が浮かんで、その後でその場面(シーン)に付随する色々な感情とか感触とかがじわっと来る、という、この感じ、これ俳句独特のものなんだろうなあ。

それから、なんというか、ああ女性が詠んだ句だ、っていう感じのがなんだか面白いな。うまく言えませんが。あ、そこに目がいくか、っていうような新鮮さがあるだよね。オレもっと観念的な方向へ走ってしまいそうだよなあ。オレには出来ん、この視点は、って感じるようなのがいいんだな。

それと、俳句って、独特の言葉遣いがあるじゃないですか。鳥曇り(ガン・カモなど秋冬を日本で過ごした渡り鳥が北に帰る頃の曇りがちの空。[季]春。)とか、柳絮(白い綿毛をもった柳の種子。また、それが雪のように散るさま。[季]春。)とか。そういう、自分の知らない言葉を調べるのがまたなんだか面白くてな。因みに上記二つの定義はWeblio辞書というページで調べました。

そうか。歳時記、買ってみようかしらん。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ→ポチっとクリックしていただけると大変有難いです。
にほんブログ村

|

« 【書評】アメリカン・デモクラシーの逆説 著者:渡辺靖 | トップページ | 【書評】日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業 著者:柳瀬 尚紀 »

180 詩歌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】機嫌のいい犬 著者:川上弘美:

« 【書評】アメリカン・デモクラシーの逆説 著者:渡辺靖 | トップページ | 【書評】日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業 著者:柳瀬 尚紀 »