« 【書評】飢えたピラニアと泳いでみた へんであぶない生きもの紀行 著者:リチャード・コニフ | トップページ | 【書評】報道が教えてくれないアメリカ弱者革命 著者:堤未果 »

2010年11月13日 (土)

【書評】サッカー戦争 著者:リシャルト・カプシチンスキ

サッカー戦争読了○。1969年、サッカーの試合をきっかけにエル・サルバドルとホンジュラス間に勃発した百時間戦争のルポルタージュである表題作のほか、1966年の内乱のナイジェリアで、白人は生きて帰れぬと言われた道を車で駆け抜ける「燃えるバリケード」、1960年のコンゴ動乱、死の半歩手前「ちょうどこの時点で書き始めるこことができるかもしれない一冊の本についての草案」、等々、ラテンアメリカとアフリカを舞台とする、革命と戦争、歴史と思索の一冊。

カプシチンスキ、2冊目。何しろ危ない目に遭いまくり。こんな仕事してたら命がいくつあってもたりないな。凄いもんだ。オレにはとても務まりそうにない(←それはアタリマエだろ)。

因みにアレだよ、サッカーをきっかけに戦争始めるなんて、しょうがないんだからまったくもう、っていうような軽いノリではまったくありませんよ?言うまでもないことかもしれませんが。もちろんその背景には、国民性がありサッカーへの熱狂がありますが、それと同様に、政治的な理由があり経済的な貧困があり歴史的な因縁があるわけです。ただ現象としての戦争(だけ)を取り上げているのではない。その歴史的背景の紹介を含め、真っ正面からルポしてます。また、だからといって冷静で客観的な記述なのかというと、それが真逆。カプシチンスキ自身が戦場で取り残され、必死の脱出行。手に汗握るってのはちょっと違うが、あまりに生々しい戦場の様子は、ルポというよりはカプシチンスキを主役とする映画の1シーンのようです。

人種的には「白人」だが、ヨーロッパ内でドイツ、ソ連に蹂躙され、植民地化された過去を持つポーランド人だからこそ第三世界の人々の気持ちが良く分かる。だからその代弁者として身体(からだ)張って取材に駆け回る。ってことだよな?偉い人だなー。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ ←ポチっとクリックしていただけるとたいへん有難いです。
にほんブログ村

|

« 【書評】飢えたピラニアと泳いでみた へんであぶない生きもの紀行 著者:リチャード・コニフ | トップページ | 【書評】報道が教えてくれないアメリカ弱者革命 著者:堤未果 »

150 ノンフィクション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】サッカー戦争 著者:リシャルト・カプシチンスキ:

« 【書評】飢えたピラニアと泳いでみた へんであぶない生きもの紀行 著者:リチャード・コニフ | トップページ | 【書評】報道が教えてくれないアメリカ弱者革命 著者:堤未果 »