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2010年10月31日 (日)

【書評】実用 青春俳句講座 著者:小林恭二


実用 青春俳句講座読了◯。俳句は現代人にとって「謎」である。しかしものは考えようで、その謎を自分流に解くところに、真の俳句と接する醍醐味があるのかもしれない・・・。学生時代から俳句にどっぷりとはまり、現在も尚創作の傍ら句作に励む、小説家小林恭二による、俳句への誘い。

小林恭二と俳句、結構有名だよね?前から気にはなっていたんだが、読む機会がなかったんだよ。今回縁あって文庫で手に入ったんで、早速読んでみた。

自身の俳句との出会いと学生時代の句会の思い出を語り、当時の自作を「筋が悪い」と評しつつ、どこがどう筋が悪いのか、丁寧に解説を加える。その上で、俳句とは何か、を考察し、「句会」という共同体における「言葉」である、と。それ自体で完結したものでなく、ましてや作者の分身などではなく、読み手のものなのだと。だから、仲間を集め、句会を開くことが大事だよ、という、そういう話。

学生時代の句会の模様、合宿の様子が、独特のトボけたユーモアを持って語られ、いい味を出してますな。うんうん。この、気の合うもの同士で、ひがなダラダラと一緒に居て別れがたい感じ、学生時代特有のこの感じは良く分かる。それは別に俳句でなくっても?って思わなくもないけど、読んでて楽しいんで、よしとしましょう。逆に言えば、あのだらだら遊ぶ感じを、大人になっても出来るものなら、俳句をやることでそれが出来るものなら、それは、俳句をやる価値は確かにあるな。オレにとってね。と思ったことであります。

ひまをもてあまし、下らない(って悪い意味でなく)ことを考え、その考えについてお互いに批評しあう、そうそう、そういうことをやりたいんだよなあ。そのためのツールに俳句はなりうる。ここら辺はなんとなくそう睨んだとおりというか。無事にリタイアできたら、馬鹿話の出来る仲間を集めて、楽しく句会を催したいと。

んでも、それはまだ先の話。今はホラ、お勉強があるから、な。老後の楽しみにとっときたいと思います。

以上、「青春俳句講座」の感想。本書で言うとこれが9頁~77頁。このあと、いろいろと俳句がらみのエッセイというか紹介記事が収められてます。でもなあ。「青春俳句講座」ほどのインパクトはないな。辛うじて「新鋭俳人の句会を大実況中継する」(121頁~151頁)が臨場感があってわくわくするんで○。あ、それから「純情のひと」(213頁~227頁)が意外と面白くって○。これ、ある俳人の俳句を取り上げて批評を加えているのですが、さて「純情のひと」それは誰でしょう?ヒントは元首相。

答えは本書を読んでくださいな。思わず笑ってしまうこと請け合い。ではでは。

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