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2010年6月 2日 (水)

【書評】サラリーマン心理分析室―臨床心理士による悩み相談 著者:小川 捷之

サラリーマン心理分析室―臨床心理士による悩み相談読了○。著者は臨床心理士で上智大学の教授。雑誌”自由時間”に連載した人気コーナー”結論のない人生相談”の単行本化。サラリーマンが持つ様々な悩みを、解決するのでなく、それを通して、精神的により豊かになることが出来るように、というスタンスで書かれている。

イラストはしりあがり寿。表紙とか見ると「おふざけ本か?」って思ってしまいそうですが、なんのなんの。極めてまっとうな人生相談であり、カウンセリングの本です。

特徴は2つ。ひとつめ、人生相談の内容が具体的で面白い。結構なまなましくって思わず笑ってしまうような例がいろいろ、載ってます。

ふたつめ、アドヴァイスがとてもとても寛容。一般常識に照らしてふつう”叱る”だろう、というようなケースでも、叱らない。まず受け入れて、その悩みの持つ意味について、一緒に考える、というスタンスを一貫して崩さないんですわ。悩みそのもの、問題そのものに関する、具体的なアドヴァイスはない。その悩みの元になっている、あなたの人生について、常に意識が向いている、って感じ。さすが臨床心理士ですなあ。

この本読んで思った、”悩み”って、宝の地図なんだね。つまり、全ての”悩み”には”意味”がある。勇気を持ってその”悩み”と向かい合う者のみが、その”悩み”の指し示す”人生の宝”を手に入れることが出来るってこと。

それにしても、いろんなヤツが居る。いろんな悩みがある。それを知るとちょっと気が晴れるよね。って思うのはワタシが今、悩んでいるからだねえ。もんもん。

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