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2010年6月17日 (木)

【書評】スノーボール 著者:アリス・シュローダー

スノーボール読了◎。世界で最も有名な投資会社バークシャー・ハザウェイの会長兼CEOにして、「オマハの賢人」として、世界で最も尊敬される投資家であるウォーレン・バフェットの、初の公認の伝記。「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。大切なのは、大きい雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ」-ウォーレン・バフェット。

勉強の合い間に、息抜きとして読んでました。いやまったく面白い。若い頃のオタッキーなエピソード、有名なアメックス買いやコカコーラ買いの話、だけでなく、後半、ソロモン・ブラザーズ救済の舞台裏やビル・ゲイツとの交流など、とても興味深い話がてんこ盛り。

本書の魅力はその包括性にあり、バフェット本人だけでなく、バフェットをとりまく人々全てについて、丁寧に人物像を描き出しています。実を言うと、中盤あたりで、ちょっとダレるな、バフェットと直接関係ないじゃん?これ、バフェットだけに焦点当てれば半分の厚さで出せるよね?とか思ってたんですが。しかし、読み終わってみると、その周辺人物描写が、終盤で生きてるんですわ。単純に「こういう人物」って描くのでなく、様々なエピソードと周囲の人との関わりのエピソードを通じて、重層的に人物像を描き出していく。

著者のアリス・シュローダーは、元モルガン・スタンレーのアナリスト。作家としての作品はコレが初めて。バークシャー・ハザウェイを担当したときにバフェットとの知己を得、本書執筆を提案され、以来5年の歳月と250人に及ぶインタビューをもとに、この本を書き上げたそうです。って、ここでもバフェットの”見る目”が確かだった、って話。

若い頃と中年期、ごく最近の話題。大金持ちになるまで、そして、なってから。どちらも面白いし、人物像が一貫しています。付け焼刃や演出ではないんだな、あのキャラクターは。と納得させるだけのものがある。単なる伝記を超えた、人生に対する深い洞察に満ちた一冊。ええ本です。一読をお奨めします。

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