« 【書評】サラリーマン心理分析室―臨床心理士による悩み相談 著者:小川 捷之 | トップページ | 【書評】ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 著者:水木悦子、赤塚りえ子、手塚るみ子 »

2010年6月 6日 (日)

【書評】橘傳来記―山田風太郎初期作品集 著者;山田風太郎

橘傳来記―山田風太郎初期作品集読了○。 昭和22年に山田風太郎が、「達磨峠の事件」でデビューする以前に書いた全小説13編を完全収録。風太郎の原点であると同時に、すでに作家としての非凡な 才能を感じさせる貴重な初期作品集。

ってわけで、蛍雪時代の懸賞小説に入選した受験生を主人公とする作品とか、文字通りの習作と思われる作品とか、そういう短篇、中篇が入っています。そうかあ。早熟の天才だったんですねえ。山田風太郎ファンの方が資料的な意味を求めて読む本、なのかなあ。これを受験生やりながら書いていたってのは確かに凄いな、って思うけど、普遍的な真理を扱っているわけでもないし、エンターテイメイントとして完成度が高いわけでもないんで、いま、この作品をわざわざ読むってことに意味があるとも思えんな。って読んでしまってから思ってもしょうがないんだが。

山田風太郎もなー、いつかまとめて読もうと思いながらそのままになっている作家の一人だなー。むかし、ただの荒唐無稽なエンタメ系の作家、って思ってて、その後、中島らもとかが尊敬してるって知って考えを改め、室町少年倶楽部を読んでその片鱗に触れ、でも追っかけて読むトコまでは行かなかった。独特の虚無感みたいな感覚があるよな?

んで、いきなりこんなマイナーな初期作品集を読んじゃって、うーん、ちょっと外したかも。面白くないわけではないんだが。やっぱ代表作から読んでいかんとな、と反省。

ここんとこいろいろありまして、読書の集中力が落ちている気がする。んで、何を読みたいか、何を読むべきか、についても、判断ミスをする。困ったもんだ。

6月8日追記。
蛍雪時代に掲載、って書いたけど、それらの小説の内容はさ、当然というべきか受験生が主人公なわけですよ。で、受験制度を背景とするドラマが進行する。受験制度に対する憤りだったり、それに負けてしまう心の弱さだったり、それによって顕わになる人間関係だったり。これ、受験生に読ませるの、どうなの?って内容の作品も多い。

で、話は変わるが今度弁理士試験を受けることにしたわけだ。そういう意味では、何を読むべきかについて、必ずしも判断ミスしたわけではないかもな、って思ったことですわ。何を言いたいのか自分でもよくわからないがな。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ →ポチっとクリックしていただけると大変ありがたいです。
にほんブログ村

|

« 【書評】サラリーマン心理分析室―臨床心理士による悩み相談 著者:小川 捷之 | トップページ | 【書評】ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 著者:水木悦子、赤塚りえ子、手塚るみ子 »

110 小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】橘傳来記―山田風太郎初期作品集 著者;山田風太郎:

« 【書評】サラリーマン心理分析室―臨床心理士による悩み相談 著者:小川 捷之 | トップページ | 【書評】ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 著者:水木悦子、赤塚りえ子、手塚るみ子 »