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2010年5月11日 (火)

【書評】ライディング・ザ・ブレット 著者;スティーヴン・キング

ライディング・ザ・ブレット読了○。原題は”RIDING THE BULLET”。 アランはメイン州立大学に通う大学生。父親は死別し、女手ひとつで育てられた。そのたった一人の家族である母親が倒れたという連絡が入った。アランはヒッチハイクで母親の住むルイストンの病院に急ぐ。約190キロの道のりだ。しだいに日が暮れ、空には禍々しい大きな月がかかっている。果たしてアランは月明かりの下を疾走する車の中で、何を体験するのか・・・。

小説作法が思いのほか面白かったので、キングつながりで読んでみた。四六判で余白も多め、字も大きめ、それで本文125ページってんだから、あっという間に読めちゃう。キングの小説の単行本としては最も薄いんでないかな。長編体質のキングにしては珍しい。

それもそのはず、この本、紙の本としてででなく、電子書籍として、ネットでダウンロード販売されたんだそうで。キングなりの業界の構造変化(電子出版)対応の実験、というトコでしょうね。軽めの、短めのモノで、価格もリーズナブルにして敷居を下げて、反応を見ると。

解説によると発売から3日で50万部を売上げる大成功だったそうです。発売は2000年。2000年ですよ?キンドル登場(2007年)の遥か前。今だったらどんだけ売れたことか。

キングお得意のホラー、と思わせておいて、ちょっと違う。ホラー仕立てはホラー仕立てなんだけど、なんて言うんだろう、人生を振り返ったときに見える、ちょっとした真理を、軽く、乾いたタッチで描き出す、短編小説、って感じですかね。スタンド・バイ・ミーの系列と言えば近いかな。あ、ワタシはスタンド・バイ・ミーは原作の方は読んでなくて、映画で観だけですけどね。

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110 小説」カテゴリの記事

コメント


スティーヴン・キングなど
あまり読んだことがなかったのですが、
この短さですから一気に読んでしまいました。

本は時間つぶしに読むのではなく、
楽しむために読むんですよね。

事後承諾ですみません、
ブログに載せさせていただきました。

投稿: ハトリ | 2011年10月 1日 (土) 16時16分

ハトリさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
レス遅れてすみません。ここんとこブログのメンテがいーかげんになっていて、コメントが付いていることに気づかなかったんですわ。
本は楽しむために読む、試験勉強で時間の自由が効かない状況にあると、つくづくそう思います。勉強もある意味楽しいんですけどね、わからなかったことがわかっていく快感とか。でも、それとは別に、この面白そうな本を読みたいけど読みたいけど読む時間がない、ってのはツライ。「楽しみ」をずーっとおあずけにされている感じ。自分がとても「飢えて」いくのがわかります。で、禁を破って1−2冊/月程度は読んでしまうわけですが。
この時の本の選定は、慎重にならざるを得ない。ハズレは悲しいじゃないですか、そんな制約の中で読んだ本がそうだと。
ってわけで、実は昨日どうしても抑えきれず「虐殺器官」一気読み。大当たり。詳細はブログにアップします。
それから、ハトリさんのブログ拝見しました。写真、いいですね。
http://nday366.jugem.jp/
今後共よろしくお願いいたします。

投稿: toppo | 2011年10月10日 (月) 10時51分

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