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2010年4月17日 (土)

【書評】電子書籍の衝撃 著者:佐々木俊尚

電子書籍の衝撃読了○。サブタイトルは”本はいかに崩壊し、いかに復活するか?”。著者は毎日新聞記者、月刊アスキー編集部を経てフリージャーナリスト。本が電子化される世界がやってくる。その世界は私たちの「本を読む」「本を買う」「本を書く」という行為に、どのような影響をもたらし、どのような新しい世界を作り出すのか・・・?

PDF版を先行して110円でダウンロード販売するという思い切った販売戦略で、ネット上で話題になりましたな。どれくらい売れたんだろうな。なんつっても紙版の1/10だからなあ。

んでもってダウンロード販売時に不具合を起こし、そのトラブルとトラブル解決の模様がまた話題になったってのも、なかなか面白かった。Twitter上でチラ見しただけですが。

さて中身の感想。経歴から、スタンスとして”書き手”寄りになるのは仕方ないし、”読み手”の側に立つのも当然ですな。それでも極端な立場をとることなく、読み手・書き手・流通業者の3者夫々にとっての、出版の過去・現在・未来について、先行事例としての音楽業界とアメリカの現状を引きつつ、わかりやすく解説してあります。IT業界寄りの、ヘンにマニアックな世界の解説に踏み込んでないのも、一般書としてはプラスでしょう。ちょっと文章が回りくどいのだけ、玉に瑕か。

この件について問題点を概観したい人は、取り敢えず読んで損はない本だと思います。

んで、別の観点からの感想。オレ、読み手として読んだかな?書き手として読んだかな?思うに、セルフパブリッシングについて、キチンと説明してくれた本は初めてなんだよね。ネットをちゃんと探せば見つけられた情報なんだろうけど、ね。

以前に音楽の世界を見てて思ったことを思い出したんだよな。それは、才能があれば、創作して発表して支持される、そういう場が生まれているってこと。必ずしもお金という形での報酬とは限らない。世界がフラットになれば、才能があれば、やったもん勝ちなんだよ。プアミルクとか見てるとそう思う。フラットな世界って、そういうことだ。才能があれば、埋もれたままで居ることは難しいのだよね。才能があれば。

好きなことをやる。それを発表する。もしかするとそれは誰かに評価され支持される。VERY GOOD!だね。また、もしかするとそれは誰かに評価されず支持されないかもしれない。OH!MY GOD!でもよ。もともと好きでやってたんだから、それはそれでいいじゃん?音楽という世界で、そういうことが起こっている。

そうなると、才能って何かというと、やらずに居られないことを、やり続けることが出来る、っていうことなんだと思うんですよ。やりたいことをやる、ってことなんだ と思うんですよ。自分がなにをやりたいのか知っていること。自分が何を好きなのかを知っていること。これは音楽だけの話じゃなく。ネットで流せるものなら何でも、そうなりうるのだと。

自分が好きなことを知っていて、それをやり続けることの出来る人、そういう人が、これから先、勝つんだ、って話。人生終わるときに、ああ、好きなことやった人生だった、って言って死ねるんだから。そう思ったときに、フラットで自由競争な世界ってええなあ、って思ったんだよね。

ってわけで、さてワタシは今日も本を読み、ブログを書く。ではまた明日ね。

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