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2010年4月 5日 (月)

【書評】人間はどこまで耐えられるのか 著者:フランセス・アッシュクロフト

人間はどこまで耐えられるのか読了○。著者はオックスフォード大学の生理学部教授。極限の高さ、深さ、暑さ、寒さ、それぞれについて、人間はどこまで耐えることが出来るのか?また、どこまで速く走ることが出来るのか?それを阻む生理学上のネックは何か?はたまた、宇宙という極限の環境に人間が適応するには?等々、人間の肉体が持つ、環境に適応する精緻なメカニズムと、併せてその限界を、生理学の専門家らしく、正確な知識で詳述する。更に、人間だけではなく、動物や菌類を含めた様々な生き物が登場、驚異の適応力とその仕組みを披露する。

最初、え?こんな細かいトコまで、いいよ、って思わなくもなかったんだけど、これ、邦題が良くないせいかな。原題は”THE SCIENCE OF  SURVIVAL”直訳だと”生存の科学”。何が言いたいかというと、この本のメインテーマは、どこまで、ってトコじゃなくて、どんな仕組みで、ってトコ にあるんだな。

ただの薀蓄本ではないよ。一般読者向けだからって、手を抜かない。ええっ?そんな細かいトコまで?ってくらい科学的に詳しく丁寧に書く。それから、そのトピックにまつわる歴史(科学史)と、過去の科学者たちのエピソードを挿入していく。そして、自身の体験や感想をちょっとユーモラスにちりばめる。イギリスの科学啓蒙本の伝統に則った、正統派の、科学教育書であり科学エッセイ、ってかんじですかね。イギリスのこの伝統は素晴らしい。さすがダーウィンの国か。

読むとわかるけど、人間の肉体のメカニズム、すっげえよく出来ていると感心する。と同時に、人間って思った以上に死にやすいらしいぞ。今までよく死なずに来たなあ、と妙なところで自分の肉体に感謝。

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