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2010年4月29日 (木)

【書評】1Q84 BOOK 3 著者:村上春樹

1Q84 BOOK 3読了◎。牛河は「さきがけ」の依頼で青豆の身辺を洗い、問題はないと判断し、そのように報告した。しかし実際にはリーダーは殺害され、教団が組織を挙げて追っているが、青豆の行方は杳として知れない。リーダーのボディガードであった”坊主頭”と”ポニーテール”の立場は微妙だ。坊主頭は牛河に告げる、青豆が見つからないと、お互い困ったことになりかねません、と。牛河はこれまでに判明したことの一部を坊主頭に話すことに同意し、話し始める・・・。

BOOK1、BOOK2では、”青豆”の章と”天吾”の章が交互に語られていましたが、BOOK3ではそれらに”牛河”の章が加わります。そう、BOOK1で天吾に「新日本学術芸術振興会専任理事」の名刺を差し出して、ある種の取引を持ち掛け、そして袖にされた、あの牛河です。短躯で出目で才槌頭の、あの牛河です。ただの脇役かと思ったら、そうではなかったのね。訳ありの脇役だったんだ・・・。

面白いです。春樹節、相変わらず名調子で。この人の文章は癖になるな。続きを読みたくって堪らなくなるもの。読んでいる間、どっぷり浸かってしまうもの。思わず同じような言い回しで、日常生活を頭の中で描写したりしてしまうもの。この、小説世界に浸かる感じ、読書冥利に尽きるね。異世界を体験する。そのために読書する。そこに理屈はいらないんだ、オレ。体験できるかどうかが大事でね。

ネタはばらさない、ってのがこのブログのポリシーなんで、これ以上のことは書けないなあ。青豆と天吾は会えるのか?牛河は青豆を捕まえることが出来 るのか?そして「さきがけ」とリトル・ピープルは?

今ネットで検索したら発売12日目で100万部に到達したのだそうで。凄いね。確かに廻りに読んでるヒトがいるものな。ワシ、棲んでいるのが出版業界とかでなく、普通のメーカーなもんでね、普段は身のまわりに本を読むヒトがあまり見当たらないのよ。でも1Q84に関しては普通に、もう読みました?ってな会話を、商談に入る前の四方山話として、出来る。100万部ってそういうことなんだよなあ。

因みにワシの周囲での評判は悪くないですよ。BOOK1、BOOK2は詰まんなかったけどBOOK3は面白かった、ってヒトも居たりして(それはどういう意味なの?って聞きそびれたけど)、これまでのところ、詰まんないってヒトには会ったことない。

ってわけで、読んで損はありません。一読をお奨めします。あ。もう読んでるって?

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» 書籍「1Q84 BOOK3」終わりにさせるための解説本だった [soramove]
「1Q84 BOOK3」★★★★ 村上春樹著、新潮社、2010/4/16初版 602ページ、1995円                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「発売初日の深夜、書店に出来た行列、 新作ゲームの発売じゃあるまいし、 村上春樹の読者層がこんな熱狂を持っているのを TVのこちら側から不思議な気持ちで見つめた、 それはねじれたもう一つの世界のようだった」 村上春樹ファンとしては こんな解... [続きを読む]

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