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2010年3月 1日 (月)

【書評】網野善彦を継ぐ。 著者:中沢新一・赤坂憲雄

網野善彦を継ぐ。読了○。中沢新一と赤坂憲雄による、網野善彦さん追悼対談集にして決意表明にして宣戦布告。何に対して?日本の主流歴史学界に対して。網野善彦さんが亡くなったのが2004年2月27日。この本の出版が2004年6月25日。僅か126ページの薄い本。緊急出版されたんだろうなあ。のこのこ今頃読んでてごめんなさいね。

そうかあ。網野さん、本流の歴史学会では受け入れられてなかったんだねえ。それは勿体ないな。ワシ、”日本社会の歴史”から網野さんを読み始めたクチなんで、あまり良い読者とはいえないよな。その後も思い出したように新書とかを読むくらいで、系統立てて追っかけて読んではいない。”日本社会の歴史”はとんでもなく面白かったけど、それで分かった気になってしまった、っていうのはあると思う。

中身はこんな感じ。例によって・・・以下は勝手メモ。
1.歴史の欲望を読み解く網野史学・・・実証的に資料で語ることの限界とハンデ。
2.北へ、南へ、朝鮮半島へ広がる問題意識・・・結社と自由空間。
3.「天皇」という巨大な問題・・・具体的な身体、法人、芸能的な身体。
4.「東の歴史家」の意味・・・狩猟民という視点からみた都市。
5.何を受け継いでいくのか・・・東アジアに向けて開かれた日本、歴史学と民俗学の。

網野さんの仕事を総括し、問題点、ポイントを概観するって意味では、手軽でよい本だと思います。今回この対談を読んで、ちゃんと追っかけて読み直さなきゃね、って思ったことでありました。まずは”蒙古襲来”か。んでもって、”無縁・公界・楽”、それから”異形の王権”と。あと赤坂さんの”異人論序説”もな。最近読みたい本がどんどん溜まっていくなあ。幸せっちゃ幸せだけど。

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