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2010年3月19日 (金)

【書評】方向音痴の研究 著者:日垣隆

方向音痴の研究読了○。方向音痴と非方向音痴のあいだには、想像以上に深い溝がある。自身も重度の方向音痴である(あった)著者自身による、”方向音痴”をキーワードとした対談集。TBSラジオ「サイエンス・サイトーク」で放送されたインタビューの書籍化。全盲の社会学者や、魚の回遊研究の第一人者、或いは、カーナビの技術開発者や、空間認知を研究する心理学者など、移動と方向認知に関わるユニーク且つ広汎な人選で、様々な角度から方向音痴に光を当て、方向音痴の人々に福音をもたらすと同時に、非方向音痴の人々に”方向音痴”についての科学的な理解と共感を生む。

目次はこんな感じ。
第1話 全盲の社会学者が行く 石川准
第2話 動物の脳内地図 青木清
第3話 カーナビ開発秘話 西脇正治
第4話 デジタル地図革命 林秀美
第5話 方向音痴のメカニズム 山本利和

良くも悪くも研究書でなくて対談集。ガチで方向音痴を研究した本ではありません。それを物足りないと思うか、その意外な話の広がりを楽しむか、は人それぞれでしょうな。個人的にはちょっともの足りなく、でも、そこそこ面白い、ってトコ。まあこのテーマこの体裁でガチの研究書を期待する人もそうそういないと思うので、妥当なセンですかね。

ガッキィが方向音痴だって話は、これまでにも何度か自身の著作の中で触れられていたので知ってました。ちょっと意外だよな。なんとなくジャーナリストって人種は方向音痴ではない、って思い込みがあったよ。特にガッキィはイラクツアーを主催したりしてたじゃないですか。普通に考えると、方向音痴な人にはまず無理な企画だったように見えるけどね。とても怖くて企画できないような気が。でもそれをやっちゃうトコがガッキィのガッキィたる所以か。凄えな。

私自身も重度の方向音痴です。自宅近辺で迷う、何度も行ったことのあるところで迷う、地図と磁石を持ってても迷う、どれもこれも思い当たりまくり。そんな私も、最近はiPhoneのお陰で人並みな活動が出来るようになった(その模様はこちら)。良かった良かった。・・・こないだそれでも迷ったけどな。バージョンアップでiPhoneのGPS精度が上がったら、オレ速攻買い換えると思う。

まじめに方向音痴の治療、って観点からは第5話が役に立ちます。振り返って帰り道の映像を予めイメージとして焼き付ける習慣、とか、始点と終点との位置関係を常に把握する努力をする、とかのアドバイス。方向音痴でない人には何を今更、なんでしょうけどね。

軽く読める、ええ本です。一読をお奨めします。

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