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2010年2月 7日 (日)

【書評】ネット古本屋になろう!―無店舗で勝ち残れ! 著者:河野真

ネット古本屋になろう!読了○。副題は「無店舗で勝ち残れ!」。表紙のアオリ文句は「古物商の許可申請から、古本の仕入れ、品揃え、値付け、開業のノウハウ、食べていくための経営、古本屋の魅力とは、までを『スーパー源氏』を運営する著者が解説する。読書家のサイドビジネス、ワンテーマこだわり派、定年退職起業家にオススメ!」。長え。

著者は紫式部代表取締役、1995年に日本初の古本サイト「スーパー源氏」を開設した人。知らんかったけど、リコーを辞めてネット起業したんだそうな。それも、悠々スピンアウト、ってヤツじゃなく、「独立するときは妻が大反対して離婚騒ぎになった。」「収入も激減して大変な苦労を家族に味わわせたと思う。」って感じの、中年の危機、的なノリで。

因みに上述の「独立するときは」云々の文章は”あとがき”に出てくるもので、本文に著者本人の苦労話、自慢話、説教話、は一切出てこない。のみならず『スーパー源氏』の宣伝、広告、売込、も殆ど無い。この手の起業人にはありがちじゃないですか、そういうの。そりゃテーマがテーマなんでまさか『スーパー源氏』に触れないわきゃないんだけど、驚くほどバイアスが掛かっていません。アマゾンとかヤフオクとかとほぼ同列の扱い。偉いもんだ、と思いました。

そういう、無駄な部分がないんで、内容は簡にして要、極めて実用的。起業本にありがちな”勿体を付ける感じ”、”喰いものにする感じ”がありません。良心的でええ本です。

古本屋業界、これから先、どうなんでしょうね。電子出版が普及しきったら、古本そのものが物理的に発生しなくなってしまうわけで。・・・でも、そういうことにはならないな。紙の本の市場は大きい。古本市場はもっと大きいからな。それより怖いのは過当競争ですかねえ。誰でも簡単に参入出来ちゃうからなあ。・・・でも、この本で言っているように、元々儲からない業界だし、本に関わるだけで幸せって人にしてみれば、自分のやり方で商売が出来ればいいわけだし。

ってわけで、業界にとってホントに怖いのは、”本”を読む人がいなくなってしまうコトかもね。・・・こないだ友達とそんな話をしたな。本を読まずにいられない、我々は既にマイノリティだと。絶滅危惧種だと。わお。それは開き直り甲斐があるってもんだ。ね?

いいな。老後はネット古本屋の親父をやるか。店番、って言って定期的にメールチェックしつつ座って本を読んでる姿が目に浮かぶぞ。うん。

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