« 【書評】キング・ラット 著者:チャイナ・ミーヴィル | トップページ | 【書評】網野善彦を継ぐ。 著者:中沢新一・赤坂憲雄 »

2010年2月28日 (日)

【書評】「世間」の捨て方 著者:ひろさちや

「世間」の捨て方読了△。サブタイトルは”日本がどうなっても楽しく生きるテクニック”。帯のアオリ文句は”日本は、わたしたちはこれからどうなるか・・・ひろさちやの大予言!明日できることを今日するな。他人ができることを自分がやるな”。

”ひろさちや”という人の名前は、昔からよく見掛けて知っていたのだが(ひらがなばかりで目立つしね)、読んだことはなかった。今回、タイトルに惹かれて読んでみることに。世間の捨て方?いいねえ、教えて貰おうじゃないの、ってノリで。アスペル君でサラリーマンやってると、そう、世間を捨てて生きられるものなら、それが出来るのなら、是非、やりたい、と思わずにはいられませんよ。帯に本文からの抜粋が書いてあり、その中に「・・・都会に生きながらでも、世間を捨てて生活することはできます。」とあって、また、サブタイトルには”テクニック”を謳ってあって、これはもうそういう実用書なんだ、と思って大いに期待したのですが。

うーん。中身がない。テクニックを謳っている割に、テクニック、或いは技術、ノウハウの類いは殆ど出てこない。モノの見方を一種のテクニックだと強弁するならば(するのだと思うが)、モノの見方についての啓蒙書、だといえなくもないが、しかし、それにしては粗雑で大味だ。「世間中心でなく自己中心で生きましょう」というのはいい、「アメリカ型の資本主義は終末を迎える」というのもいい、「列車を降りて歩きましょう」というのも許そう、しかし、それを言うのなら、社会に向かって発信するのなら、その根拠、そのノウハウをキチンと示すべきでしょう。老い先短い年寄りの無責任放言じゃないんだから!あ。老い先短い年寄りの無責任放言、なのか、これ。なるほど。

ってわけで、逆説的で威勢のいい物言いで人の目を眩まし、一時のカタルシスを与える一種の仏教芸人かとお見受けしました。そういうのが好きな人、居るからなあ。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ →ポチっとクリックしていただけると大変有難いです。
にほんブログ村

|

« 【書評】キング・ラット 著者:チャイナ・ミーヴィル | トップページ | 【書評】網野善彦を継ぐ。 著者:中沢新一・赤坂憲雄 »

120 エッセイ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】「世間」の捨て方 著者:ひろさちや:

« 【書評】キング・ラット 著者:チャイナ・ミーヴィル | トップページ | 【書評】網野善彦を継ぐ。 著者:中沢新一・赤坂憲雄 »