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2009年12月21日 (月)

【書評】吉本隆明 自著を語る 著者:吉本隆明、渋谷陽一

吉本隆明 自著を語る読了○。出版はRockin’on。ってことで、渋谷陽一による、吉本隆明へのインタビュー。初出を見ると、Rockin’onで出している雑誌「SIGHT」に連載してたんだね。今も連載中?対談毎に吉本隆明の著書を一冊選び、その一冊について、渋谷陽一が訊き、吉本隆明が語る。

選ばれている本は次のとおり。概ね年代順になっていますね。
第一章 「固有時との対話」「転位のための十一編」
第二章 「マチウ書試論」
第三章 「高村光太郎」
第四章 「芸術的抵抗と挫折」
第五章 「擬制の終焉」
第六章 「言語にとって美とはなにか」
第七章 「共同幻想論」
第八章 「花田清輝との論争」
第九章 「心的現象論」

ワシが読んだことあるのは「言語にとって美とはなにか」と「共同幻想論」だけ。高校の頃だたしか。当時どこまでわかっていたのか・・・。甚だ心もとないな。ま、それを言えば今だってそうだが。

Rockin’onが出している渋谷陽一の対談を読むのはこれで2冊目だ。1冊目は「風の帰る場所」。宮崎駿では挑発して引き出していましたが、吉本隆明ではまとめ、掘り下げて引き出しているって感じ。渋谷陽一、すごいね。まとめ方がとても上手いので、難解な本がみごとに噛み砕かれていく。書かれた背景、動機、その後の展開も含めて。吉本隆明のガイド本としてはとってもいいかもしれない。なかなかないですよ。これ。

Wikiで調べると渋谷陽一は1951年生まれ、ワシの11コ上。そうだよな。その世代が吉本隆明の”直接の影響”を受けた世代なんだよね。読み込みがハンパないです。もう、参りましたってかんじ。

先日の13歳は二度あるかに引き続いての吉本隆明。そのときにも思ったが、高校生の頃読んだのとは印象が違う。確立した学者なんかでは全然なく、その時々に考えながら答えを出していく、その姿には高校の頃は気づかなかったなあ。

んで、昔の著作を今読んだらどう思うのかなあ、ってちょっと興味がある。心についてだったら「心的現象論」か。それとも言語についてだったら(ほんとはちょっと違うんだが)「言語にとって美とはなにか」か。或いは社会についてだったら「共同幻想論」か。うーん。こうしてみるとワシの興味って、高校生の頃から変わってないんだなー。なるほど。

さて、どう思うんでしょうねぇ。特に”心”、ピンカーと比べて古臭くってがっかりするか(道具の進歩がすごいからね)、今でも面白いと思うか。ちょっとどきどきしますね。読んでみようかなぁ。

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