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2009年12月13日 (日)

【書評】13歳は二度あるか-「現在を生きる自分」を考える 著者:吉本隆明

13歳は二度あるか読了○。副題は”「現在を生きる自分」を考える”。吉本隆明が中学生に向けて書いた本。自身が13歳のときに経験した敗戦の衝撃が、その後の原点であると語り、社会との距離の取り方について、また、個人ではどうすることもできない”時代”という巨大な運命について、それから宗教や国家や法律について、分かり易い言葉で綴る。

この人は、いろんなことに対して、結構立場を明快にする。曖昧にはしない。自分で考えて、こう思った、っていう、その意見を表に出すのに衒いがない感じがしますね。自分で考えてそう思ったんだ、文句あるか?っていう迫力がある。それも、わかっているようには、話さない。自分の体験を自分の体験として話す。こう考えたから、こうだ、というプロセスを含めて。ソコんとこが信用できるって思う。

個別の意見の一つ一つについては、必ずしも賛成できないものもあるし、ちょとどうか?ってのもある。でもある意味、それはあまり問題ではない。私はこのように考えて、このように結論を出しました、ってプロセスがはっきりしていれば。そして、異なる意見に到達する自由を皆が持っていることがわかっていれば。そのオープンな感じ、それがこの人の持ち味なんだと思っている。うん。13歳にまず”新聞を読もう、出来れば複数”ってアドバイス。「個人としての個人」「家族の一員としての個人」「社会的な個人」を分けて捉えられるようにしておくと、楽にやれるよ、ってアドバイス。とっても実務的だよね。オレなんてある部分精神年齢ちょうど13歳位なもんなんで、今更ながらなるほどね、って思っちゃう。

ホントはウチの子たちに読ませるのにどうかな、と思って試しに読んでみたんですが。ウチの子たちにはどうかな。わかるかなァ。この姿勢を読ませたいんだけどなァ。

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