« 【書評】NASAより宇宙に近い町工場 著者:植松努 | トップページ | 【書評】フォーカル・ポイント 著者:ブライアン・トレーシー »

2009年11月17日 (火)

【書評】生きる歓び 著者:橋本治

生きる歓び読了○。橋本治の短編集。地方から東京に出てきた泰成は十九歳になった「にしん」、智子はOLは会社と結婚した主婦だと思う「みかん」、七十になった志津江は鍼灸院の帰りに「あんぱん」、妻に先立たれ十年来マンションの管理人をしている昭輔は「いんかん」、三十になった勇治は去年の秋に会社をやめた「どかん」、拓郎が家に帰ると娘は六本木に出かける途中で「にんじん」、デパートに勤める雄冶と駿は二人で温泉旅行に「きりん」、伸子は洋服のリフォームが好きで「みしん」、入社二年で8キロ太って嘉男はちょっとショック「ひまん」。短編9編を収める。

橋本治さんのとりこぼし作品を読んでいこう、ってんで取り敢えず。ところが、途中まで読んで思い出す、あ、これ読んだことあるな、って。あらら。

でも忘れてて、読んでやっぱり面白いので最後まで読み通す。面白いねえ。冒頭に紹介したとおり、ありとあらゆる年代、性別、シチュエーションの登場人物が、日常生活の中で何を考えているのか、どんな世界に住んでいるのか、どんな風に世界を認識しているのか、なんとなく、わかってくる気が、する。面白いねえ。橋本治さんのこの”なってしまう”能力のすごさ、ですねー。

個人的には境遇が比較的似ている「どかん」がアレですかねえ。そういえば、「どかん」を読んで、あ、コレ読んだことあるわ、って思い出したんだった。他の短編は”ひとごと”だったけど、コレは”身につまされた”ってことかなー。

まだ読んだことない方、一度、味見してみることをお奨めします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ →ポチっとクリックしていただけると大変ありがたいです。
にほんブログ村

|

« 【書評】NASAより宇宙に近い町工場 著者:植松努 | トップページ | 【書評】フォーカル・ポイント 著者:ブライアン・トレーシー »

110 小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】生きる歓び 著者:橋本治:

« 【書評】NASAより宇宙に近い町工場 著者:植松努 | トップページ | 【書評】フォーカル・ポイント 著者:ブライアン・トレーシー »