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2009年9月 6日 (日)

【書評】英語を制する「ライティング」 著者:キム・ジョンキュー

英語を制する「ライティング」読了○。副題は「知的な大人の勉強法」。著者はアメリカ留学体験を持ち、日本のベンチャー・キャピタルで海外投資を担当する韓国人。会話中心に英語を勉強することの限界を指摘し、ライティングこそが真の英語力を身に着ける王道であると述べる。

うーん。書くことの効用については、自分で勉強していく中でなんとなくだが気づいていたのよ。それを理論的に裏付けてくれるものとして、また、具体的で効 率的な「書く」練習法を求めて、この本を読んだんだが。読後、理論的な裏づけについてはそこそこ満足したが、練習法については正直ちょっと期待はずれ。

何が問題なのか、何を学ぶべきか、は充実しているが、どう学ぶか、が弱いんです。どう学ぶかの結論として、コンピュータには無理、優秀な先生につくこと、ってーのは、ま、本当のコトなんでしょうけど。それも、優秀な先生に出会うまで繰り返しトライするしかない、って、それじゃあ困るよ。読んだ甲斐ってものがないじゃないですか。

本全体の印象としても、かなり無理して水増ししている感があります。引用も多いし、文章も面白みに欠けるしね。ホントだったら△つけるトコなんですが。でも、ライティングが大事なんだよ、ってメッセージはホントのことだと思うんだよね。これは自分の体験として。本としては△だが、英語学習という観点からは○と、そういう理解でひとつお願いします。

そうそう、この本の中で一番興味深く、役に立ったのは、巻末付録:エッセイ・ライティング実践例の章です。僅か16ページですが、実際に著者が日本のビジネスマンを対象に作文の授業をした際に提出されたエッセイと、その修正の模様が書かれています。

以下、覚え書き。

この本で言うライティングとは、論理に一貫性があり、文法的に正しい、5段落から構成される完全な小論文=5パラグラフ・エッセイを書くことを指 す。各パラグラフは主題文、補充文、締めくくり文からなる。また全体構造として、第一パラグラフは主題部、第二~第四パラグラフは補充部、第五パラグラフ は締めくくり部として機能する。

英語圏の国語教育ではこの5パラグラフ・エッセイを書くことを重視する。アイデアを論理的に構成し、明瞭な言葉として表現し、その上で文法、スペリングに注意を払いつつ文章として完成させる。逆に言えば、それが出来ることがちゃんとした教育を受けた証になるのだ、と。

英語の文章を読む→読んだ文章に関して自分の立場をエッセイに纏める→エッセイを元に議論をする→エッセイを直される→復習する。直されるのは次の5つの点。

1.文法の間違いを訂正し、悪い癖を直す、2.通じにくい単語の使い方を指摘し、適切な代替案を示す、3.論理的なつながりの弱いところや矛盾を指摘し、再構成を促す、4.必要以上の修飾を削る、5.文章全体の構成を検証し、論理の流れを見直す。

でも、オレ閃いた。これ、もっと整理して洗練させる方法は、あるな。・・・ちょっと時間が掛かるかもしれないが、知り合いのカナダ人の先生と相談して、試してみたいと思う。成果があがったらこのブログでまた御報告します。

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