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2009年9月 3日 (木)

【書評】秘められた貌  著者:ロバート・B・パーカー

秘められた貌読了○。パラダイス署長ジェッシイ・ストーンのシリーズ第6作。パラダイスの公園で全国的な人気キャスター、ウォルトンの射殺死体が発見される。数日後、今度はウウォルトンの愛人が。彼女は妊娠していた。ジェッシイは二つの殺人事件の捜査に忙しい。そこへ、ジェッシイの前妻ジェンがストーカーにレイプされたとジェッシイに保護を求めてきた。ジェッシイはショックを受ける。手が回らないジェッシイは知り合いの女私立探偵サニーにジェンの警備を依頼する・・・。

シリーズものっていうのは、書く側からしたら楽なんだろうな。お決まりのやりとりを忘れずに入れておけば、ファンはそれだけで喜んじゃうもんね。私にとってはそれはジェッシイとモリイのやりとり(「「人のお節介はやめろ」「いやです」モリイが言った。彼女は彼に向かって微笑むとドアを開けた。「やめませんよ」彼女は言って、出ていった。)、スーツとの会話(「コンシェルジェって、正確に言うと何ですか?」「コンシェルジェとホテル客の関係は、お前と俺の関係のようなものだ、スーツ」)とかの部分だな、と再認識。

それから、マンネリを防ぐために必要なのがシリーズを通して少しずつ進展する何か。このシリーズではジェッシイとジェンの関係ですね。

で、シリーズを通してのテーマが無きゃいけない。このシリーズではそれはフェアネスだと思うんですよ。この第5作について言えば、そこんトコがいつものジェッシイに比べて弱い。いつもだとジェッシイのフェアネスぶりを描くために用意されるサブストーリーが、ジェンとの関係を描くのに使われているからですね。

確かにジェッシイが探偵役に徹するよりも、当事者として巻き込まれていた方が話が面白くなる、ってのは間違いない。今後、ちょっと方向性を変えていくのかな?ジェンの性格を知れば知るほど、無事に普通に元のサヤってーのはなさそうだし。ジェッシイの悩みは深い。うん。それはそれで面白いかも。

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