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2009年9月16日 (水)

【書評】ファーブルの庭 著者:マルティン・アウアー

ファーブルの庭読了◎。「昆虫記」で有名なフランスの学者にして詩人、アンリ・ファーブルの伝記。ファーブルの友人であるL.V.ルクロの書いた伝記と、1981年にイヴ・ドウランジュが書いた伝記、それから「昆虫記」自身、この3つの本からの引用を基に、貧困と戦い、自然を愛したファーブルの一生を鮮やかに描き出す。

何度目かのファーブルの伝記だな、ワタシにとってね。それとファーブルの昆虫記。いいなあ。オレ、なんでファーブルが好きなんだろな?元祖オタクだから?元祖社会不適応だから?そうじゃないな。ひとつには、その格調の高さ、純粋さ、に惹かれるんですよ。階級社会の中で、誰におもねることもなく、研究を続ける姿勢に。昆虫の世界を通して真理に迫るそのひたむきさに。人間の本質について、社会の行く末について、見通す眼力に。それから。それを格調高く謳いあげる独特の文体。いいなあ。好きだなあ。憧れます。

ファーブル、ずーっと貧乏に苦しんだんだったよなー。あんだけのことをやり遂げ、勲章も貰い、でも、最後まで困窮と隣り合わせだった。なんだかなあ。階級社会。19世紀的貧困。でも、貧しくはなかった。晩年の30年間はフランスの片田舎セリニャンにひっこみ、家族に囲まれて、好きなだけ昆虫の研究が出来た。その意味ではとても幸せで豊かな暮らしだった。よかったね。

こんな風に晩年を過ごしたいな。オタクとしてはな。うん。そのために、やんなきゃいけないことは、たくさんあるけど、まずは、経済的な基盤をつくること、だな。

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