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2009年8月 9日 (日)

【書評】新世界より 著者:貴志祐介

新世界より読了△。舞台は1000年後の日本。日本の人口は5万人程度。高度な科学技術は失われ、人々はみな呪力という超能力を身につけ、田園地帯に点在するいくつかの郷に住む。生態系はなぜか大きく変わっている。子供たちは町と外界を仕切る八丁標と呼ばれる注連縄の外に出てはならない。外界にはさまざまな悪霊や妖怪が棲むというのだ・・・。

これも少し前に日経の書評欄で褒めていたので楽しみにしていたのだが。うーん。ちょーっと期待はずれでした。一言で言うと、雑、ですかね。いろいろな設定がされているけど、細かいところで整合性が取れていないので読んでいて興が醒めてしまう。私はどっちかとゆうとそういうトコロはゆるいほうで、あんまり気づかずに読み進むことが多いんだが、この本に関しては「え、それはちょっと?」ってのが5個くらいあったぞ。物語或いは世界観の根幹に係るレベルでな。編集者はツッコミを入れてあげないのかねえ。作者に対しても不親切だと思うがなぁ。

語り口がいまひとつ、というのもあるね。このテーマで視点が主人公からのみ、というのは無理がある。だから随所で「説明」のための長広舌が始まる。登場人物のキャラクターも説明を前に進めるために造形されている感があり、薄っぺらだー。なんですぐ「どうして?」って訊くんだよ?んでまたそれに得々と答えてるし。

習慣的に並行読みをするので、今回一時「ミレニアム2」と両方読んでたのも点が辛くなった一因かな。語りのテクニック不足は大きいよ。

ってことで、日経の書評欄は私とは相性が悪い、とゆーことが判明しました。読んでみてアタリ、ってのが殆ど無いぞ。

じゃあ、ってんで、いまAmazonの書評調べたら結構評価高くて、星4.5くらいあんのね。へえ。これホント?って感じ。甘すぎ。そうかー。Amazonもあてにはなんないんだねー。それとも俺の好みが特殊すぎるのか?もちろん変える気は毛頭ないが。

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