« 【書評】先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 著者:小林朋道 | トップページ | 【書評】出星前夜 著者:飯嶋和一 »

2009年8月18日 (火)

【書評】走ることについて語るときに僕の語ること 著者:村上春樹

走ることについて語るときに僕の語ること読了○。年に最低一回はフルマラソンを走るという生活を20年近く続けている著者が、走ることについて正直に書く、というスタンスで書いた本。ランニングを軸にしたメモワール。結果的に村上春樹による村上春樹の解説本になっています。

実は昔読んだような気がするが、はっきりしない。村上春樹さんの文章は私にとって、ただ読んでいても気持ちがよいものなので、別に二回目でもいいじゃん、 と思い、読み始めた。うん、読んでなかった、と思う。たまにこういう取りこぼしがある。

村上ワールドの登場人物は多くの場合、独特の落ち着き方をしているように見えますよね。考え方がとってもプラクティカルで、抽象的なものに騙されないというか。地に足がついているので、抽象的な心配をする必要がないというか。私がこの人の小説を読む理由のひとつに、そういうキャラクターに憧れているのだ、ということはあると思います。

他の人はどうなんだろう?このことは私にとっては自明のことだったので、言語化したことはなかったのですが。うん。こうして改めて言語化するのもなかなかイイな。憧れるってことは、つまり私自身は考え方がプラクティカルじゃなくって、抽象的なものに騙される傾向があり、地に足がついていないので抽象的な心配をしている、ってことだもんね。うーむ。悔しいがまったくもってその通りだ。

この本の中に、その安定感、バランスのよさ、がどこから来るのか、どうやったら身につくのか、ってことが書いてあるわけではないのだが(基本的には持って生まれた性格みたいなものだと思う)、走るという具体的な行為に対する信頼の置き方を見ていると、なるほど、こんな風にやるんだ、という参考にはなる。

ユダヤ人の話じゃないが、日常生活の中で具体的な行為を選ぶことが鍵なんだ。それによって、自分という人間の反応を矯正していく。頭で決心するんじゃなくて、筋肉を矯正してく。そゆことか。

えーっと、一般的な紹介記事にはなっていないことをお詫びします。ってかこれ、基本は個人的な読書備忘録だかんね。そこんトコよろしくね。・・・実を言うと今日で夏休みが終わりなんです。いろいろやりたいことがあったのに全然達成できずに夏が往ってしまうことに対する後悔が、こういうわけわかんない文章を書かせるんだな、と反省。すんません。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ →ポチっとクリックしていただけると大変ありがたいです。
にほんブログ村

|

« 【書評】先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 著者:小林朋道 | トップページ | 【書評】出星前夜 著者:飯嶋和一 »

120 エッセイ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】走ることについて語るときに僕の語ること 著者:村上春樹:

« 【書評】先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 著者:小林朋道 | トップページ | 【書評】出星前夜 著者:飯嶋和一 »