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2009年8月26日 (水)

【書評】ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 著者:スティーグ・ラーソン

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士読了◎。ミレニアム2のラストシーンから物語は始まる。ミカエルに助けられたリスベットは病院に運ばれ手術を受けることに。一方、過去の事件の発覚を恐れた公安警察内部の秘密組織は、ミカエルらの持つ極秘ファイルをこの世から消し、リスベットを精神病院に幽閉すべく活動を再開した・・・。

ああー、とうとう最後まで来てしまった。読んでしまった。あーあ。終わっちゃったー。もうめくるページがないのがホント残念で堪らん。もっと読みたいよぉ・・・。この中毒性の強さは、凄いのひとことです。

畳み掛けるように様々な事件が並行して起こっていく。様々な視点からそれらが描かれる。それぞれの事件がどのように関わっているのか、関わってくるのか、なかなか判らない。しかし圧倒的な描写力と登場人物の魅力に乗せられてどんどん読み続けずにはいられない。言葉の正しい意味でサスペンス(宙吊り)です。この視点切り替えと人物造形の技術は見事。

情報操作と虚虚実実の駆け引きと。ミレニアム3のテイストはスパイ小説&法廷小説ですね。因みにこの伝で行くと、ミレニアム1のテイストは探偵小説、ミレニアム2はのテイストは警察小説。どれをとっても一流の味で、これだけでいろいろな味が楽しめる、なんて、なんてお得な!

ミレニアム1よりミレニアム2、ミレニアム2よりミレニアム3と、回を追うごとに物語がどんどんスケールアップしていきます。話がどう展開するのか読めない度合いも一緒にね。もう意表の衝かれっぱなし。アブラのりのり。なんども言いますが、騙される快感、これがいい。

話をどんだけ大きくしても、ディテールがしっかりしているので、リアリティがあって安心して読んでいられるだよねぇ。

作者が事故で亡くなってしまったので、もう続編を読むことは出来ないんですよねー。ああっ。なんてこったい。心の底から残念だぁ。まだミレニアムを読んでない人は幸せですよ。これから読むことが出来るんだからな。いいなあ。・・・出来れば余計な書評なんか読まずに(このブログはいいんですよ、このブログは)、いきなり読み始めることをお勧めします。中身全然知らずに読んで、みごとに嵌るべし。それはそれは幸せな体験だと思いますよぉ。

ミレニアム1の書評はこちら。ミレニアム2の書評はこちら

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