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2009年6月10日 (水)

【書評】不透明な時代を見抜く「統計思考力」 著者:神永正博 

不透明な時代を見抜く「統計思考力」読了○。副題は、「小泉改革は格差を拡大したのか?」。数字を扱うのが三度の飯より好きというデータ分析オタクの著者が、その重要性を説き、様々な方法を紹介し、実際に社会現象を分析してみせる。

うーん。悪い本ではないと思うんですが、あまりに広く浅くになりすぎていて、中途半端ではないかしらん。正規分布や分散に関する基礎知識の説明ならばオーム社のマンガでわかる統計学の方がわかりやすい。ブラック・ショールズ評価式とか、べき分布とかの話題なら経済物理学の発見 (光文社新書)を読んだほうが面白い。このほかのいろんな社会問題についても同様です。あれもこれもと手を広げすぎ。散漫な印象が残りました。

その意味では「元データにあたるのが大事なんだ」というメッセージをストレートに発している「はじめに」の部分と、本書で実際に扱ったデータのWeb上のアドレスをまとめてある「参考文献」の部分、に最も価値があります。どうかな?

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» 神永(2009) 一般人向けに書かれた統計の考え方を示す書籍 [Colorless Green Ideas]
神永正博 (2009). 『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』の書評 良い本ではあるが、グラフの描き方など不適切。分析能力の基礎はつくかもしれないが、アウトプット能力は別に身につける必要がある。... [続きを読む]

受信: 2009年9月25日 (金) 23時21分

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