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2009年5月15日 (金)

【書評】決別の海 著者:ロバート・B・パーカー

決別の海読了○。おなじみパラダイス署長ジェッシイ・ストーンのシリーズ第5作。ヨットレースで沸くパラダイスに女の水死体があがる。

うーん。ネタバレになるので内容についての感想が書きにくいんです、この作品は。てゆーか書けない。書くとネタバレになる。読後感はあまりよろしくない。そういうテーマです。
養老猛司さんが書いてましたが、アメリカのミステリというのは、著者の倫理的な立場の表明であることが多い。それを如何に読ませるものにするかが著者の腕なわけですね。その意味でこの第5作はテーマに引っ張られてプロットの組み立てが今ひとつではないですかねー。

5作目まで読んできて思うんですけど、ジェッシイが探偵役でしかないと、どうしても単調になります。ジェッシイ自身が巻き込まれないと。そしてこのテーマはジェッシイ自身を巻き込むわけにいかないテーマだったんですな。

ジェッシイのシリーズは全てFairnessを中心にして書かれています。公平であること、弱いものいじめは許さないこと。それを体現するのがジェッシイで、ということはそれに反する出来事が事件として起こるわけです。その事件の描かれ方にある意味、今のアメリカが反映されているように思います。そういう意味でもこのシリーズ、出来不出来はあるけど、興味深いなあ。

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