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2009年5月 3日 (日)

【書評】歌集 神の親指 著者:日下淳

歌集 神の親指読了○。著者独特の感覚がとても面白い。北海道に棲み、金融業界に籍を置く、女性の方だと思います。違ってたらごめん。

不揃いの卵たがいに触れ合いてポートフォリオの籠を満たせり とか、

服用の後気づきたる副作用程よきポイズン・ピルと呼べども とか、

鞘取りのゲームは続くもうだれも光倶楽部を思い出さずに とか、の金融もの。あと、

有給休暇消化せよとて月曜のカフェに無用の人であるのみ とか、

新しき名刺の端に添えられるわが肩書を見下ろす社章 とか、の会社人間もの。

火のような孤独感抱くにふさわしく人の重みを知らざる腕(かいな) とかの女性もの。

抜き出して読んだんでは伝わんないかなー。通して読むとアイロニーを感じさせながらも理知に逃げ込まず、清冽で生々しい印象を受けます。歌集というものを通読したのは生まれてはじめてかもしれないな。思いのほか広がりのある世界なんですねえ。いいかも。好きかも。

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