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2009年5月 6日 (水)

【書評】万物を駆動する四つの法則 著者:ピーター・アトキンス

万物を駆動する四つの法則読了○。副題は「科学の基本、熱力学を究める」。四つの法則とは、第0法則:温度の概念、第1法則:エネルギーの保存、第2法則:エントロピーは増大する、第3法則:ゼロには到達できない。法則毎に一章を割き、丁寧に解説してあります。

蒸気機関の効率の研究から始まった熱力学が、分子や原子の振る舞いも記述出来るように拡張され、洗練されていくさまを追うのはなかなか面白い。

エンタルピーH = 内部エネルギーU + Pv (Pは系の圧力、vは系の体積)

エントロピーの変化 = 可逆的に与えられた熱/温度

字も大きめで読みやすいし、理解を助ける比喩(環境からの税の還付、賑やかな雑踏でのくしゃみ、など)も豊富、一から懇切丁寧に説明してある、初学者のための本です。にも拘らずというべか、内容的には一切の妥協がありません。曖昧なままにしてあるところがない。理屈の行きつくトコまで追いかける。この突き詰め方が科学の科学たる所以なんですねえ。その姿勢を見せること、それもこの本の目的なんだな、と思いました。こういうスタンスの科学の解説書って、他にもあるんですかね?端折るのでなく、噛み砕くのでなく、見通しを良くした上で本物を見せる、みたいな。プロの仕事だよなー。

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