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2009年5月 9日 (土)

勉強のコツ、或いは、頭がいいとはどういうことか その3

3.具体的な勉強の方法

勉強とは具体的には、本を読んで、それを理解することです。逆に言えば、理解できた、と思うまで本を読むことです。理解できた、と思っても実際には理解できていないということも往々にしてありますから、自分で自分に問題を出し理解できているかどうか、チェックする習慣を身につけましょう。

本を読むだけでは理解が難しい科目もあります。例えば数学がそうですね。これは体育の実技と同じで、実際に自分でやってみないと、身に付かないものです。自分で演習問題を解く。たくさん解く。そうやって身につけるしかありません。また、歴史の勉強における地図帳のように、ことばだけでなく図や表を使うことで理解を助けてくれる教材が一杯あります。面倒がらずに、色々な資料に目を通しましょう。覚えることが増えて余計大変になるって?そんなことはありません。覚えるのは教科書、資料は理解のための道具、と割り切って、理解するためにどんどん目を通します。

身についているか、理解できているか。今何を勉強しているのか。自分がやっていることを意識する、モニタする、そういう習慣を身につけましょう。これをメタ認知といいます。認知とは「理解すること」を指します。メタ認知とは「理解しているかどうかの理解」のことです。効率よく勉強するためには、自分が何がわかっていて、何がわかっていないのか、それをはっきりさせなければなりません。自分がこれをわかっているのか?理解できているのか?身についているのか?自分に聞きましょう。誤魔化してわかっている振りをするのはやめにしましょう。いいことは何もない。また、わかっているのかわかっていないのか、曖昧にしておく習慣もやめにしましょう。わかっていないものをわかっていないと認めるところから勉強は始まります。

その意味で、テストの振り返りは効率がいいのです。だってバツがついているんだもの!間違ったんだもの!それをかっこ悪いと思う気持ち、見たくない気持ちはわかる。そういう、間違うことを恐れる文化に生きている。今の社会は確かにそうです。でも、自分を成長させようと思ったら、間違うことを恐れてはいけない。恥ずかしいからと引っ込むのではなく、間違いを利用して成長してやろうと思う人間だけが、自分の人生を前に進めることが出来るのです。

だから、勉強するときは、間違ったら、しめた!と思いましょう。そこにはっきりと成長のタネがある、と教えてくれているんだからね。

さて、どこが具体的やねん!というツッコミを受けて、もう少し違った観点から、見てみます。

4.定位置の視点を持つ

世界史の例をもう一度引きます。A君が使っていた視点は、ハンザ同盟だけでなく、全ての事柄に応用可能です。4つの視点とは、1.それはどんな人(事件)なのか、2.何をした人なのか(何故起こったのか)、3.その結果どうなったのか、4.日本との関わりはどうか、でしたね?

この4つ、1.それが何なのか言えること。2.その原因・理由を知っていること。3.その結果どうなる(どうなった)のかわかっていること。そして、4.そのことが全体の中でどういう位置にあるのか、わかっていること。この4つの視点を君の中に持ちましょう。これは便利な道具です。わかっているのかわかっていないのか、わからなかったら、この道具を使ってみるのです。そうすると、わかっていない部分が見える。そうしたらそこを勉強すればいいわけです。

大事なのは、これを自分の言葉で要約することです。この4つを調べるために、教科書、参考書、資料、いろんなものを読んで、その上でその中で一番重要なところに狙いを定め、要約する。もちろん、要約は紙に書く。アウトプットするんですよ。インプットしたものをアウトプットする、このトレーニングを積んでいく過程で、自分の頭で考えるということがどういうことかわかってきますから。

自分の頭で考える、自分の人生を自分の力で前に進めていく、そのすばらしさと面白さを是非君に知ってもらいたいと思う。勉強という具体的な課題は、そのためにとても役に立つから、これは、やった方が得なわけです。繰り返しになるけど。

個々の科目別のアイデアについては、都度都度話をしながら考えていこう。何でも聞いてくれ。一緒に真剣に考えるから。取り敢えず、どうかな?やる気になったかな?

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