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2009年5月16日 (土)

【書評】ボーの話 著者:いしいしんじ

ポーの話読了◎。ある町の中央を流れる泥川のほとりに棲んでいるうなぎ女達に育てられた少年がポーである。生まれたときにそばにいた真っ白な二羽のはとが「ポー、ポー」と鳴いたことからこの名がつけられた。物語はポー自身とポーに関わるちょっと普通ではない人々(「天気売り」、「メリーゴーラウンド」、「ひまし油」、等々)を巡って流れていく。

内容のぎっちりつまった大河小説です。いしいしんじという人は不思議な人ですね。難しい文章は使わない方なのですが、これが私に取っては何故かすらすらとは読めない文章なんですよ。少し息苦しい感じがしてくる。酔ったような気がしてくる。ウチのヨメさんも同じようなことを言ってました。不思議なのは、にも拘らず読んでしまう、ということです。そして、せつなくなる。

多分、「描写」の密度が普通の「小説」よりも濃いのだと思います。そして「説明」は、ない。ある意味では詩のように。ある意味では本当にあったことを書き留めているかのように。この人は日本の文壇ではどういう位置づけなんでしょうね。ちょーっと似ている人を思いつきませんね。

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