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2009年3月31日 (火)

【書評】グローバリズム出づる処の殺人者より 著者:アラヴィンド・アディガ

グローバリズム出づる処の殺人者より読了◎。アメリカからのアウトソーシングで発展著しいインド・バンガロール。現代インドを舞台にした殺人事件が一人称で語られる。

掛け値なしに面白いです。面白さのひとつめ、主人公の意識の変遷がとってもリアルで、どきどきします。一級のサスペンスです。後半、途中で本を置くことが出来ません。

面白さのふたつめ、インドの社会状況が活き活きと描かれています。急速に発展する中で生じた歪み、捻れ、混乱。なまなましいです。

面白さのみっつめ、にも関わらず、全体的にユーモラスです。深刻でない。暗くない。これはつくづく、インドだから、描けた話ですねえ。拍手!

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2009年3月30日 (月)

【書評】当たるも八卦の墨色占い 著者:佐藤雅美

当たるも八卦の墨色占い読了△。縮尻鏡三郎シリーズの5作目。御家人拝郷鏡三郎は仕事をしくじって左遷され(実際はとばっちりだったんだ、確か)、今は大番屋の元締め。いろんな相談事が持ち込まれる。

元は鏡三郎がちゃんと主人公してたんですけどねー。5作目ともなるともうただの聞き役というか、なんというか。起伏に乏しくひねりもない。ちょっとつらいな。

事件を読むんじゃなくて、江戸時代の庶民の生活感覚の勉強と思って読みました。そういうディテールは異様に凝ってるんだよね、この著者。小説家と言うより社会学者的なノリで書いている気がする。

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2009年3月29日 (日)

【書評】風の帰る場所 著者:宮崎駿、渋谷陽一

風の帰る場所読了◎。副題は「ナウシカから千尋までの軌跡」。ロッキング・オンのロック評論家渋谷陽一が宮崎駿にインタビューしている本。すごくいい。

渋谷陽一自身が宮崎駿ファンなので、ケンカ腰で切り込んでいってます。触発されて、宮崎駿も、ありきたりの返答はしない。思想が火花を散らしつつお互いを照らす感じがとても新鮮です。

宮崎駿の、表現者としての懐の深さに脱帽。商業的な成功という世俗の指標に惑わされず、現実世界に対する覚めた目を持ち続けながらそれに絶望せず、自分の作品に執着しないので自家撞着・自閉に陥らず。尊敬します。

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2009年3月28日 (土)

【書評】呼べばくる亀 著者:中村陽吉

呼べばくる亀読了○。副題は「亀、心理学に出会う」。思わせぶりな副題ですが、心理学はあんまり関係がない。著者が偶々心理学者だった、という感じです。著者と、ペットの「カメちゃん」とのほのぼのとした交流を綴るエッセイ。

心理学本の出版社である誠信書房から出版されていたんで、もう少しカタイ本かと思ったんですが・・・。あっという間に読めます。まあカメ嫌いじゃないんでいいけどね。

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2009年3月27日 (金)

【書評】クチュクチュバーン

クチュクチュバーン読了◎。時は(たぶん)近未来、場所は(たぶん)日本、物理法則やら進化の法則やらがねじれてしまった世界。他に短編がもう一本収められていて、こっちも時は(たぶん)近未来、場所は(たぶん)日本、ある日巨大な卵が降ってきて社会が崩壊している世界。

すごい迫力です。思わず目を背けたくなる描写の連続なのですが、ついつい最後まで読んでしまう。おええ。半端じゃないな、この世界観と描写力。尊敬します。

筒井さんの衣鉢を継ぐ者?どうでしょうか。他の作品も読んでみてから判断したいとおもいますが、もっと暗くて重い感じがしますけどね。筒井さんのブラックユーモア的な味と違ってもっと虚無的な感じが・・・。うう。おええ。良く書けるなあ。夢に見そうで怖い・・・。

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2009年3月26日 (木)

【書評】東京人生 著者:荒木経惟

東京人生SINCE1962読了○。アラーキーの仕事のクロニクル。年代順に代表作を一覧できます。各写真に一言だけコメントがついているので見やすい。

実を言うと1962年は私の生まれた年なんですね。んで、私のこれまで生きてきた時代を写真で見るのも一興、と思って読み始めたのですが。ここにあるのは「荒木経惟の」生きてきた時代であって、私の生きてきた時代とは被らない。なんというのだろう、「時代を記録する」ように撮った写真じゃなくて、「アラーキーの」撮った写真なわけですよ。どれも。ぜんぶ。

んで、最初の思惑からは外れてしまったのですが、それはそれとして、通して読むとこれはなかなかいい本です。アラーキーの名前は知っているが写真集を買ったことはない、という人にお奨め、かな。

そういえば、私写真、という言葉を最初に使ったのはこの人だよね?そういう意味では確かに、私写真なんだな、と妙に納得しました。今まで写真というジャンルにはあまり縁がなくて、写真の作家性っていまいちピンと来てなかったのですが、これでよーくわかった気がする。

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2009年3月25日 (水)

【書評】非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門 著者:飯間浩明

非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門読了○。言いたいことが伝わる文章を書くにはどうすればいいのか?「・・・か?」と読み手に問題を出し(この本ではクイズ文と呼ぶ)、その答えを提示し、その理由を述べる、という形式で書くと良い。なぜならこの形式を使うことで、読み手と問題を共有し、ひとつの結論に導くことが出来るからである。・・・という本です。合ってますか?てゆーか、伝わった?

そんなんあたりまえやん、というツッコミはありです。はい。でもこの手のフレームはちゃんと「意識して」持っている方がいいと思います。この方法の限界とか陥りやすい落とし穴とかも書いてあるし、面白い本ではないが、意外と役に立つ本でした。

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2009年3月24日 (火)

【書評】ツレがうつになりまして。 著者:細川貂々

ツレがうつになりまして。読了○。題名どおり、ツレ(夫)がうつ病になった日々をまんがで綴る。まんがまんがしない作風と変に深刻にならない語り口がいいっす。愛ですね。

うつ病、ねー。アレは大変です。実は私も大阪にいるときに一度なりました。つーか、今40歳近辺でおたく系で、間違って普通の会社に入ってしまった人は、んでもってその会社の業績がいまひとつ、という人は、大抵なっているのではないかしらん。程度の軽重はあるでしょうけど。おたくの適応戦略、については別の機会に。

私の場合、会社はぎりぎり休まずになんとか凌ぎましたが、あの世界が灰色の感じとか、言ってることやってることとはまったく関係のない意味もなく暗いイメージがアタマを占領する感じとか、精神年齢が母親のあとおいをする3歳児くらいに戻る感じとか、表情がなくなって顔の筋肉が死んで顔の皮膚を支えきれない感じとか。覚えてますよぉ。

ヨメさんがしっかりした人でなかったら、やばかった。おたく系男子の婚活支援サイトを考える 、という動機のひとつにこの体験もあるかな。セーフティネットとしての家族をつくることをサポートする、これは意味があるものね。オレ、定年になってからの社会貢献はこっち方向にしようかな・・・。

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2009年3月23日 (月)

【書評】マンガ家のひみつ 著者:とり・みき

マンガ家のひみつ読了○。自身もマンガ家のとり・みき と、彼が選んだ現役マンガ家の対談集。登場するのはゆうきまさみ、しりあがり寿、永野のりこ、青木光恵、唐沢なをき、吉田戦車、江口寿史、永井豪、吾妻ひでお、の9人。永野のりこさんだけ、読んだことなかった。後はよーく知ってる方たちなので楽しく興味深く読めた。発行は1997年、つーと12年前か。なんで今頃読んでるんだよ、というツッコミはナシでお願いします。

マンガ家へのインタビューって、なんだかんだ言ってもある種の珍獣を見るような目線が混じるじゃないですか。この本にはそれはないです。人選の明らかな偏りと、同業であるお互いへのリスペクトが感じられる点が、普通のインタビュー記事にはない一種独特のノリを生んでいます。いい本です。

直接この本とは関係ないんだけど、るんるんカンパニー 、なつかしーなー。昔なんだかすげえ好きで、繰り返し繰り返し読んだなあ。何度読んでも何度読んでも笑える、というのはすごいことです。10数年前に一度出来心でマンガを大量に処分したんで、今手許にない。これでまた古本屋に行く目的が出来た。よかったよかった。

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2009年3月22日 (日)

【書評】世界金融危機 著者:金子勝(岩波ブックレットNo.740)

世界金融危機読了◎。著者が2008年7月から10月に掛けて雑誌「世界」に連載した、現在進行中の金融危機に関する解説。僅か71ページのぺらぺらな、味も素っ気もない装丁の本ですが、エッセンスが詰まってます。この薄さに価値がある。厚いと最後まで読めないもの。

図書館で借りて読んだんですが「書込みしながら再読」したくなったんでアマゾンに注文してしまいました。

内容は、現象の捉え方としては、ぐっちーさんのブログ やらをまじめに読んでいれば特段に目新しくはない。ただWeb上ではどうしても断片的な理解になりがちなんで、改めて書籍と言う形で読むことでアタマが整理された感じがGOODです。

後半、日本の政策の失敗の指摘は個人的には新鮮でした。変な話ですが。なんでか、ってーと、経済と政治を切り離して考えてしまっているんですね、たぶん。だってさー、この本読んでまず思ったのは、じゃドルは売っとこう、とか、んじゃ最長10年凌ぐ準備せにゃ、とか、で、次は何のバブル?とかであって、次の世代のために政治をなんとかしなければ、じゃなかったものなぁ。ちょっとだけ反省。ちょっとだけ。

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【書評】理系の人々 著者:よしたに

理系の人々読了○。題名どおり、理系の人々の行動を観察した四コママンガ。思い当たりまくりで苦笑い。

・・・まあしかし173pで大半が4コマで1ネタ1ページとしてネタが最大173個程度はあるわけで、しかも厳密にまったく同じ状況でなく「類似の」行動も認知の上では「思い当たる」対象になるだろう。そもそもこの本を手に取った時点で理系の行動に対するある種の感情的なバイアスが掛かっていた可能性が高いわけで、所謂ヒューリスティクスだな。そう考えると思い当たることがあってもそれほど不思議ではない。・・・というのはウケ狙いで書いてみましたが、これじゃただの理屈っぽいヤなヤツですね。すんませんハズしました。ごめんなさい。理系の奥はもっと深いです。

食卓に置いといたらウチの上の息子がいつの間にか読んで、「あれ、面白かった」と。自分も含めて身の回りにいるのがああゆうタイプばっかりだという。上の息子は新大久保のK高校。そうなんだよなー。進学校はそういう子が多いからそれで通じると思って大きくなっちゃうんだよねー。でも社会に出たらそうじゃないんだよー。そういう人間は少数派なんだよー。白い目で見られて遠巻きにされるんだよー。迫害されるんだよー。と、脅しておく。

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2009年3月21日 (土)

【書評】ハイペリオン 著者:ダン・シモンズ

ハイペリオン読了◎。時は28世紀。辺境の惑星ハイペリオンにある謎の遺跡「時間の墓標」を目指す7人の巡礼が語るそれぞれの物語。

いや参った。久々にSFしました。作り物でなく本物ですわ。降参です。

ちゃんと世界がそこにある。そのホンの一部を覗き見ている感覚。読み進めるごとにいろいろなことがあとづけでわかっていく、しかしなお全貌を知っているとはとても思えない、その感じ。いいですねえ。読み終わるのがもったいなくってゆっくりゆっくり読みました。

んで、この「ハイペリオン」は、続編「ハイペリオンの没落」と対を成しているそうな。ふっふ。あと一週間は楽しめるわけですな。

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2009年3月20日 (金)

【書評】煩悩リセット稽古帖 著者:小池龍之介

煩悩リセット稽古帖読了◎。「心」の具体的な観察法・コントロール法のテクニックとしての仏教(著者は「仏道」と呼びます)という立場から、煩悩の発生原理とその対処法について解き明かした本。四コママンガとかエッセイ風の文章とか、見た目軽そうですが中身はとてもちゃんとしています。良書です。お奨めです。

心の働きを説明するのに、心理学の用語よりも仏教の用語の方がしっくりくる。腑に落ちる。歴史の差、ですかね?私が日本人だから、ですかね?

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2009年3月19日 (木)

【書評】ホームレス中学生 著者:麒麟・田村裕

ホームレス中学生読了○。家を差し押さえられ家族が解散。中学生の主人公はとりあえず近所の公園で暮らすことに・・・。お笑いコンビ麒麟の田村裕の実話。

私はテレビは基本的には見ないので、この人のことは全然知らないんです。いわば芸人本としてではなくノンフィクションとして手に取ったわけですね。まったく期待はせずに読みました。ネットで評判がいいので念の為と思って。いやー実体験の強さというか、想像以上に面白かったことを白状します。ウチの息子達にも読ませようっと。

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2009年3月18日 (水)

【書評】謎のヴァイオリン 著者:クリスティアン・ミュラー

謎のヴァイオリン読了△。グァルネリ・デル・ジェズのヴァイオリンを巡って、引退した刑事でヴァイオリン研究家の主人公が事件に巻き込まれる。

楽器つながり でなんとなく読んだんだけどね。ヴァイオリンについての薀蓄の部分はそれなりに興味深く読んだが、それ以外のストーリーも語り口もいまひとつ。俺やっぱこの手の軽めのミステリは肌に合わん。

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2009年3月17日 (火)

【書評】湖水に消える 著者:ロバート・B・パーカー

湖水に消える読了○。パラダイス署長ジェッシイ・ストーンのシリーズ第三作。客観的に見てこの第三作の出来は一作目、二作目よりもかなり落ちます。展開が単調でね。うう。マンネリだ。退行だ。困ったもんだ。でも読んでしまう。不思議不思議。

正義、フェアネス。弱者を守ることが正義だからフェアだから、弱者を守る。自分の利害とは関係なしにね。やりたいとかやりたくないとかでなくてね。それって陳腐ですか?ありきたりですか?そんなことはない。実はそういう登場人物は珍しいんだ。いないんだ。ということに思い至りました。少なくとも最近読んだ小説の中ではうーん、出会った記憶がないぞ。そうかあ。だから読みたくなるのかあ。

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2009年3月16日 (月)

【書評】越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 著者:越前敏弥

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文読了◎。タイトルどおり、日本人が間違えやすい英文を集め、何故間違うのか、どう解釈すれば良いのか、丁寧に解説してあります。

変に欲を出して網羅的にならずに、誤訳しがちなトコだけピンポイントで解説。これ、ありそうでなかった本です。その意味であるレベルの人には物凄く効率がいい、お買い得な内容になっています。薄くてすかすかな感じも、寧ろ途中で投げ出さず最後までやり遂げるという意味ではプラスに作用します。

私なんかだと西尾の英文解釈で受験に臨んだ口ですが、白状すると途中でかったるくなって、ザーッと読んで意味を取るというある意味楽なほうへ逃げたんですよ、受験勉強のときね。当時の長文読解はそれでなんとかなった。受験ですらそうなんで、TOEICはなおのこと。でもね、最近、きちんと読んできちんと意味を取る。その上で早いのでないとマズイと思い始めていたトコなんです。この本はそのニーズにぴったんこでした。早く続編出ないかなぁ。

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2009年3月15日 (日)

【書評】オーケストラ楽器別人間学 著者:茂木大輔

オーケストラ楽器別人間学読了○。N響オーボエ奏者の著者が管楽器専門誌(そんなものがあるんですねぇ・・・)に連載したユーモアエッセイ。一貫するテーマは「どんな楽器がどんな性格を生み、どんな性格がどんな楽器を選ぶのか」。

ウチの上の息子が学校でテューバを吹いているので、書店で見かけてなんとなく買ってしまった。面白いです。抱腹絶倒とはいきませんが思わずニヤリという感じで。

因みにテューバは一言で言うと「底辺を支える内向派」。けっこうあたっていると思うが、息子自身の評によると「んー、微妙。」ということで、思ったほど彼にはウケなかったようです。まあそういう年頃だけど。

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2009年3月14日 (土)

【書評】グラスホッパー 著者:伊坂幸太郎

グラスホッパー読了○。物語のフレームとしては広義のミステリ又は犯罪小説ですか。若い女性に薬物を売る組織<<令嬢>>で働く「鈴木」、人を自殺させるのを請け負う「鯨」、一家皆殺し専門職の「蝉」、背中を押して人を殺す「押し屋」、等々の一癖ある人物が登場する。

この人の本を読むのは初めてですが、とても面白いと思いました。元々ミステリは守備範囲じゃないし、特に日本の最近のは読んでなかったんですが、きっかけはこないだトラックバック貰ったYO-SHIさんのブログ でチラ見して。

描かれている状況そのものが暗喩になっている、という意味で、優れて今の日本の小説なのだと思いました。この物語が書かれなければ、この物語の持つ喪失感を埋めることは出来なかったし、この喪失感を表現するためにはこの物語が必要だった、そんな感じ。ストーリーのためのストーリーではない。根っこのある人なのだと思います。

抽象的でわかりづらいですね。逐一書いていくとある種のネタバレになるし、このブログのスタンスはストーリー紹介にはないんで、個人的な感想でお茶を濁しておきます。とりあえず一読して損はないと思います。

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2009年3月12日 (木)

【書評】陰日向に咲く 著者:劇団ひとり

陰日向に咲く読了○。劇団ひとりの処女小説、連作短編5編。どの短編も主人公はちょっとかなしい人。ネット上でやたらと評判がいいので、試しに読んでみました。はい。面白いです。

好き嫌いで言うとあまり好きではない。なんだろう、私はこういう「ペーソス」みたいなものが漂うのが生理的に駄目なんだな、と再確認しました。なるほど。

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2009年3月11日 (水)

【レシピ】マーラーカオ(馬拉糕)

ええっと。習慣というのは恐ろしいもので。ウチでは夕食後にデザートを食べます。それはロールケーキだったりシュークリームだったりアイスクリームだったりドーナッツだったりクッキーだったり羊羹だったり大福だったり白玉だったりゼリーだったり、します。夕食に何を食べても、どんだけたくさん食べても、デザートは必ず食べる。所謂別腹とゆーヤツですなあ。

デザートって西洋料理にはあるけど、普通、家庭料理ではそういう習慣はないよね?ウチのヨメさんは料理好きなんで、むかし、作ったものを食べるところからスタートしたように思うが、今では私も息子達も、食後になにか甘いものを食べないと物足りない、と感じるようになってしまった。ヨメさんが作ったりヨメさんが買ってきたり、します。

マーラーカオはうちのデザートの定番です。漢字で馬拉糕。マレー風蒸しパン。なんで定番かというと、簡単だから。

<材料> 直径18X高さ5cmのセルクル1台分

A:薄力粉100g、ベーキングパウダー小さじ2、重曹小さじ1/4、

食塩不使用バター40g、卵2個、

B:グラニュー糖100g、はちみつ大さじ1、

牛乳1/4カップ

<つくりかた>

下準備Aをふるい合わせる。卵を室温に戻す。敷き紙を5cmの帯状に切りセルクルの内側に貼る。中華せいろを火にかける。

生地を作る耐熱容器にバターを入れ、ラップをかけて電子レンジで溶かす(1分30秒)。割りほぐした卵にBを加え、グラニュー糖が解けて白っぽくなるまで泡だて器で混ぜる。これに牛乳と溶かしたバターを加えて混ぜ、Aを加えてゴムべらで切るように良く混ぜる。

蒸す蒸気の上がった中華せいろに固く絞った濡れ布巾を敷き、セルクルを乗せて生地を入れる。蓋をし、中火で25分蒸す。

と、まあ、こんな感じ。熱々でもおいしいし、冷ましてもおいしい。私は冷ましたヤツにメープルシロップをだぼだぼにかけて食べるのが好きです。んん。体が甘いものを求めているぅ。

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2009年3月10日 (火)

【書評】忍び寄る牙 著者:ロバート・B・パーカー

忍び寄る牙読了○。アメリカ東部の地方都市パラダイス(地名です)警察署長ジェッシイ・ストーンのシリーズ、暗夜を渉る に続く二作目。

どおもアレだ、ロバート・B・パーカーは癖になるな。また読んでしまった。ご都合主義だとかもったいぶってるだとか、アタマ使わなくていいとか、いくらでもけなせる。正直、一作目に比べるとやはり落ちます。それでも読んでしまうんだから不思議だ。

ウチのヨメさんも不思議がっていました。「へえ、こんなの読むんだ?」

ストーンというキャラクターの魅力、これにつきます。物静かでタフで、倫理的な規範のしっかりしたアメリカ人。声高に主張はしないが正義、フェアネスについて妥協しない男。ストーンのそういう側面を描くエピソードを意識的に入れてますな。そんな人物に自分が惹かれているというのは、我ながら興味深い。

それから、今回気づいたけどシリーズモノとしての工夫もしてありますね。前妻ジェンとの関係がどうなるのか、読者の興味を引っ張るように出来ています。私の場合は最新刊を先に読んでしまっているのでネタは割れているのですが。

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2009年3月 7日 (土)

まぁ、ちゃんと。

整理収納お助けサイトまぁ、ちゃんと。久し振りのサイトレビューです。最初、merchant(商人、~狂)に引っ掛けた名前かと思ったんだけど、そういうわけでもなさそうだなー。じゃなにか、ってゆーと、まあ、ちゃんとしましょうよ、のまあ、ちゃんと?

片づけとか掃除とかの、暮らし一般に関するいろんなコツ、要領、かんどころ、工夫、TIPS、を集めたサイトです。サイト上ではまとめてレシピと呼んでいるが。

集合知だねえ。それが家事限定ってトコが面白いな。メインユーザーは明らかに普通の主婦だよね、これ。むかしはおばあちゃんからヨメさんに伝えたようなもの?井戸端会議で共有されたもの?今はサイトに家事のコツを探しに行く。

因みに私も試しにひとつ投稿してみました。因みに、こんなかんじ。

ええっと。コップを洗うのって面倒じゃないですか。透明だからヨゴレが目立つ→洗剤をいっぱい使う→洗剤をおとすためにすすぎに水を大量に使わなければならなくなる。
んで、最近ウチのヨメさんが友達からネタとして仕込んできたのが、アクリル毛糸のコップ洗い。作り方は簡単、アクリル毛糸を買ってきて、鉤針編みでモチーフを編む。大きさは12cm角位が使いやすいと思う。普通の編み物よりも目を詰めて編む方が良い。
最初ヨメさんがこのネタ仕込んできた時には信じなかったのだが、実際にやってみると確かにスポンジよりいいです。よく落ちます。
性分として、原理のわからないものは信用できない。早速調べると、アクリル繊維の表面に細かいミゾ(電子顕微鏡レベルの)がある。これがヨゴレを落とすのだ。うん、納得。
洗剤なしでもOKか、といわれると、油で汚れてたらきついかも知れない。んでも普通の使い方のコップならナシでも大丈夫。これですすぎもイライラしなくて済むっす。

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2009年3月 3日 (火)

【書評】新編 八犬伝綺想 著者:小谷野敦

新編 八犬伝綺想読了○。精神分析で読み解く八犬伝とも言うべき第一部に、江戸時代の二重王権の反映として読み解く第二部、林子平の海防思想と絡めて読み解く第三部。圧巻はやはり第一部です。すっげー面白いんだが知的体力的についていけん、って感じ。詰め込み過ぎですって!結果的に走り読みになってしまったことをお詫びします(誰にだ?)。

んでも、面白いっす。こういう、しつっこい、粘着質の、畳み掛けるような、緻密な、それでいながら話があっちこっちいってしまう感じ、好きですよ。ある意味橋本治さんに似てるトコあるかなって思います。もっと直球で硬い感じだけどね。・・・とりあえず応援してますんで。

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2009年3月 2日 (月)

【書評】運動神経の科学 著者:小林寛道

運動神経の科学読了○。脳がブームだよね。この本もある意味、脳の本です。動作をイメージし体感することで神経回路が改善されていく、その様子を理論と実践両面で明らかにしていく。

特に原理を抽出して「認知動作型トレーニングマシン(筋力向上でなく脳をはじめとする神経回路の再構築を目的とするトレーニングマシン)」として実際に形にして、それを使って成果を挙げてしまうのがすごい。このほか武道における同側型動作の話とか、興味深い話題がてんこもり。

個人的には四足動物の歩行を体験できる認知動作型トレーニングマシン「アニマー」にとても惹かれます。是非体験してみたい。

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2009年3月 1日 (日)

【書評】コカイン・ナイト 著者:J・G・バラード

コカイン・ナイト読了○。スペインのリゾートコミュニティで起きた凶悪な放火殺人について調査していく主人公。SFではなくミステリですが、読みながら感じる悪夢的な奇妙な感覚は、ミステリと言うより寧ろSFチックです。

これはかつてのニューウェーヴSF作家バラードの、現代社会と犯罪を材料にした思考実験ですね。すげえな。

それから文章も濃ゆい。ちょっとした比喩や描写も凝ったひねりが入っている感じで、さらっと読み飛ばせません。圧倒される感じで読み終わりました。ふう。

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