« ブログのメンテナンス | トップページ | 【書評】変えてゆく勇気 著者:上川あや »

2009年2月23日 (月)

【書評】夜と霧 著者:ヴィクトール・E・フランクル

夜と霧読了◎。改訳の新版です。原題は「心理学者、強制収容所を体験する」。超有名な本なので、いまさら説明の必要もないかとは思うが、一応念のために書いておくと、ユダヤ人の著者がナチスの強制収容所に入れられた体験を綴ったもの。

大学生のときに何度か手に取った記憶はある(当時は旧版)のだが怖くて読む気になれず、そのままになってた。いわゆる単位の取り忘れってヤツですね。因みにウチのヨメさんに聞いたら彼女は大学生のときに読んだそーだ。今回偶然古本屋で手に入れ、並行読み中の5冊を追い越して一気に読んでしまった。

新版、読みやすかったです。そして内容は想像していたものとは違っていました。残虐な描写、政治的な主張、声高な告発、激しい怒り、メロドラマ、は一切なし。あるのは収容所内の生活描写と著者の体験、それらに対する心理学者らしい深い洞察。体験に振り回されることなく、かといって体験と距離を取るわけでもなく、体験と共にある。

生半可な言葉では語れないことをきちんと語る、個人の体験ではなく人類に向けた普遍的なメッセージとして語る、そんな覚悟を感じました。私は大抵の本は読み飛ばすタイプの本読みなのですが、この本は大事にしようと思います。

単位取り忘れの方、この機会に一読をお奨めします。

|

« ブログのメンテナンス | トップページ | 【書評】変えてゆく勇気 著者:上川あや »

150 ノンフィクション」カテゴリの記事

160 学術書」カテゴリの記事

640 心理学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【書評】夜と霧 著者:ヴィクトール・E・フランクル:

« ブログのメンテナンス | トップページ | 【書評】変えてゆく勇気 著者:上川あや »