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2008年12月 2日 (火)

【書評】 「煩悩の文法」 著者:定延利之 ちくま新書730

サブタイトルは「体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話」。余計にわけがわからない?

この本はひとことで言うと文法おたくの書いた文法の本です。といえばなんとなくわかってもらえるかなー。とてもマニアックで、でも、おもしろく、目からうろこが何枚も落ちる。見えなかったものが見えてくる、上質のミステリーの趣があります。のみならず独特のボケも満載。(159pの「おめでとうございます。あなたはほとんど私であります。」にはワロタ。)

おたくにもいろいろあるけれど、ここでは、そのことに並々ならぬ興味を抱き、情熱を傾ける人、という程の意味ですな。その対象がちょっとへんであるほうがおたくという言葉にはふさわしい。文法を偏愛する人を文法おたくとはいうけれど(言うのか?)、お金儲けに熱心な人をお金おたくとは言わない。

おたくの定義の中にはシステムを丸ごと理解(或いは所有)したがる人、という含みがないかな。そういう意味では文法って格好の題材だよね。って今回思ったことです。

煩悩の文法、という、耳慣れない言葉のつながりに引っかかりを感じて手に取る人は、この本を面白く読める人だと思います。そーゆー意味で、名が体をあらわしている。とてもいいタイトルですね。

今日大阪方面に出張だったので行きの新幹線の中で読んでしまいました。いや新書って捨てたもんでないね。こんなこゆい本がこんな値段で買えるのは実はすごいことであるな、と見直しました。暫く新書を手当たり次第に読もうと思う。

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